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序章3話 不安

(渋谷スクランブル交差点)


渋谷のスクランブル交差点時刻は午後3時

とんでもない人が交差点待ちしている

信号が赤になり2人並んで待っていた


「はあ、疲れた…人も多いし

もう絶対渋谷は行かない、池袋くらいでいいや」

護はため息混じりに悪態をつく

「まあそう言わないで

買い物も終わったし、そろそろ帰ろ」

買い物袋を持った昊が笑顔で言う


「だな~凛音ちゃんのご飯楽しみだな~」

そして青になった

皆が歩き出そうとした瞬間

「「「えっ!?」」」

そこに居た全ての人は驚愕し足を止める

スクランブル交差点の中心に…

突如としてそれは現れた


巨大な(金色の門)

アーチ状になっているシンプルな門

そして門の中心には黒い渦が蠢いている


「えっ?何これ?ねえ護君、これ何かの演出?」

昊は慌てて護の肩をバシバシ!と叩く

「いてぇっ痛いわー!

そんなの俺も知らないって

だけど…いきなり現れたなこの…ドーム?門か?

随分大掛かりなマジックかぁ?」

「わかんない…ってうわぁ!」

昊達は門に興味津々な群衆に押される


「「何だあれっすげえでけぇ!」」

「「まじ凄い、ねぇ触りに行こー」」

あっと言う間に門の周りには人だかりが出来る

写真を撮る人、友達と騒ぐ人、配信する人

あの10月31日渋谷ハロウィーンの時の様だ

いやそれより多いかもしれない


「おいっ昊大丈夫か?」

護は転んだ昊に手を貸す

「ありがとう護君、

んしょっと、護君…このままここに居たら危ないし

ちょっと離れようよ」

昊は護の手を借り立ち上がり提案する

「そうだな、それに…何か凄く嫌な感じがするし…」

護は何か嫌な気配、

まるで刃物を向けられてる様な恐怖心を感じていた

「いててっ

ちょっと転んだ時に足を少しひねったかも…」

「まじか、ほら肩貸すよ

安全な所で少し休もう」

「ごめんね、ありがとう護君」


そして護は肩を貸して歩いて行く



2人はあまり人がいなかった近くの公園のベンチに座り一息つく

「ふぅ~

ここならあの人だかりから離れてるから安全だな」

「そうだね、ありがとね護君

肩貸してここまで連れて来てくれて」

昊は申し訳なさそうに話す

「ん?あぁ別にそんなのいいよ

だけど…何なんだろうな、あの変な門は」

「わかんない…調べたらわかるかな?

ん~と……うわぁ!Zの急上昇の1位はやっぱりあの門の話題か~」


 Z とは現在世界中の人達が使用している

老若男女問わず様々な人が色々な画像や動画

リアルタイムな情報や自分の考えなどを手軽に発信する事ができ、興味のあるユーザーをフォローすることで、そのユーザーの投稿を優先して表示する事が出来る現在世界一のSNS、情報サービスだ


「へ~あの門

世界中にいっぱい現れたんだね

日本にも、あっ!大阪や福岡にもあるんだね」

「そうなんだ…何か気味が悪いな…

とりあえず歩ける様になったら早く帰ろう…」

護は少し落ち着きなく話す

「そうだね、もうちょっと休んだら行こ」

「あぁ…」


そしてそこから40分後

門が現れてから1時間…


世界中で地獄の様な時

いや…本当の地獄が始まった…

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