第44話 回遊
AとBはいつものようにアジトでのうのうと暮らしていた。
Bは瓶のバニラコークを飲み干すと、ゲップをした。
「ヒマすぎるよ〜〜!A何とかして!」
「そう言われてもなぁ…外に出ると色々危険だし」
くわえタバコでAは心底困ったような顔をした。
Bはソファの上をピョンピョン跳ねながら、が鳴った。
「外に遊びに行こうよ〜!人が多い所ならバレないよ〜!」
「でもなぁ…」
「TAKOYAKIが食べたいの!」
「はぁ?お前たこ焼きたべたことないのか?」
「大阪にしかないんじゃないの?」
「バカ、東京になら何でもあるさ!…仕方ないな、スカイツリーにでも行くか」
「やったー!準備はいつでもオッケーだよ」
そんな訳で、2人はスカイツリーに遊びに行くことになった。
――――
警視庁内の小さな個室のような会議室で、2人が向き合って座っていた。
「それで、策というのは?」
冴島は対面にいる男に訪ねた。
「はい。爆破犯は基本的に2人で動いています。そこでそのうち身元が割れている方の出頭を動画で呼びかけるのはどうでしょうか」
「ふん…のこのこと現れるかしら。こっちはまだ犯人の居所も押さえてないのよ」
「そこはちょっと箔をつけてですね、何とか出頭してもらいたいと。こちら側は重要な鍵を握っているという体で行くんです。そしてもう一人の犯人の事を色々聞けるかも知れません」
「…賭けね。でもやってみる価値はあるかも」
そう言って2人は頷いた。
――――
「ハフハフ…玉が大きいねぇ!」
勢いよくたこ焼きを食べたせいでBがむせている。
「おいおいゆっくり食べてくれよ」
人通りの多い道路を歩きながらAがたしなめた。
2人はスカイツリーのそばの通りを人ごみにながされるまま歩いていた。
もう少しでスカイツリーに到着するだろう。2人がたこ焼きを食べ終える頃にはスカイツリーの前まで来ていた。入口で料金を払い、すぐにエレベーターでてっぺんへと上がっていく。
一番上までたどり着くと、高所恐怖症にはたまらない景色が広がっていた。
「街が豆粒のようだねぇ!」
Aは自前の双眼鏡を取り出すと、品定めをするかのようにしばらく空を眺めていた。
Bが呼びかけても気づかないほどにじっくりと眺めていたAは、
「あ?うん、何だ」
「もう、大丈夫なの?」
「あ、あぁ…」
備え付けのTVに緊急速報が入っていた。
「連続爆破犯の行方が今だ分からぬままですが、今日警視庁対策本部から犯人にメッセージ動画が届きました」
2人は黙ってテレビを見守る。画面には男女2名が映し出された。
「爆破犯犯人に次ぐ。こちらはもっとも重要な証拠を握りました。もし2人とも逮捕されたくなければ、トパーズの出頭を命じます。出頭と言ってもそのまま逮捕するわけではなく、24時間話をしたら釈放します。では速やかな対応を願います。」
そう言って動画は終わった。Bは怯えながらAの方を向いた。
「A…どうしよう」
Aはやや震えながら口を開いた。
「お前の名前…初めて聞いちまったよ」
AとBはいつものようにアジトでのうのうと暮らしていた。
Bは瓶のバニラコークを飲み干すと、ゲップをした。
「ヒマすぎるよ〜〜!A何とかして!」
「そう言われてもなぁ…外に出ると色々危険だし」
くわえタバコでAは心底困ったような顔をした。
Bはソファの上をピョンピョン跳ねながら、が鳴った。
「外に遊びに行こうよ〜!人が多い所ならバレないよ〜!」
「でもなぁ…」
「TAKOYAKIが食べたいの!」
「はぁ?お前たこ焼きたべたことないのか?」
「大阪にしかないんじゃないの?」
「バカ、東京になら何でもあるさ!…仕方ないな、スカイツリーにでも行くか」
「やったー!準備はいつでもオッケーだよ」
そんな訳で、2人はスカイツリーに遊びに行くことになった。
――――
警視庁内の小さな個室のような会議室で、2人が向き合って座っていた。
「それで、策というのは?」
冴島は対面にいる男に訪ねた。
「はい。爆破犯は基本的に2人で動いています。そこでそのうち身元が割れている方の出頭を動画で呼びかけるのはどうでしょうか」
「ふん…のこのこと現れるかしら。こっちはまだ犯人の居所も押さえてないのよ」
「そこはちょっと箔をつけてですね、何とか出頭してもらいたいと。こちら側は重要な鍵を握っているという体で行くんです。そしてもう一人の犯人の事を色々聞けるかも知れません」
「…賭けね。でもやってみる価値はあるかも」
そう言って2人は頷いた。
――――
「ハフハフ…玉が大きいねぇ!」
勢いよくたこ焼きを食べたせいでBがむせている。
「おいおいゆっくり食べてくれよ」
人通りの多い道路を歩きながらAがたしなめた。
2人はスカイツリーのそばの通りを人ごみにながされるまま歩いていた。
もう少しでスカイツリーに到着するだろう。2人がたこ焼きを食べ終える頃にはスカイツリーの前まで来ていた。入口で料金を払い、すぐにエレベーターでてっぺんへと上がっていく。
一番上までたどり着くと、高所恐怖症にはたまらない景色が広がっていた。
「街が豆粒のようだねぇ!」
Aは自前の双眼鏡を取り出すと、品定めをするかのようにしばらく空を眺めていた。
Bが呼びかけても気づかないほどにじっくりと眺めていたAは、
「あ?うん、何だ」
「もう、大丈夫なの?」
「あ、あぁ…」
備え付けのTVに緊急速報が入っていた。
「連続爆破犯の行方が今だ分からぬままですが、今日警視庁対策本部から犯人にメッセージ動画が届きました」
2人は黙ってテレビを見守る。画面には男女2名が映し出された。
「爆破犯犯人に次ぐ。こちらはもっとも重要な証拠を握りました。もし2人とも逮捕されたくなければ、トパーズの出頭を命じます。出頭と言ってもそのまま逮捕するわけではなく、24時間話をしたら釈放します。では速やかな対応を願います。」
そう言って動画は終わった。Bは怯えながらAの方を向いた。
「A…どうしよう」
Aはやや震えながら口を開いた。
「お前の名前…初めて聞いちまったよ」




