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第10話その1 「託す」
ペリアは1人何も無い荒野で星空を観ていた。
「さて…この物語の主人公はどうするかな?幸福には犠牲がつきもの…主人公ってのは往々にして自分を生贄に捧げるもの…それが主人公の役割ってもんさね…」
ペリアは鞄の中から一本のナイフを取り出した。
「最強の魔法少女は…果たしてどんな選択をする?」
ペリアは星を見上げながら、その首をかっきった。
血が勢いよく飛び散る。
ペリアはそのまま後ろに倒れた。
「まあ、そんなすぐには死なんけどな… 私も…とっくに人間じゃあないから」
地面が徐々に赤く染まっていく。
(まったく…どうして魔法少女なんて存在が出てしまったのかね。いや…存在すること自体は問題じゃあない…か… その使い方だね…問題は。人間っていうのはどうしてこう力を手に入れると、こう…壊すことばかり考えるんだろうねぇ…物語だと散々、力は守るためにってほざくクセに…)
「あ…」
血だまりがペリアの全身の下敷きになる。
(そろそろ終わるかな…任せたよ魔法少女たち)
ペリアは息絶えた。
この時点でこの世界に存在する人間も魔法少女も極々わずかとなっていた。
シュウリとスペードがどのような行動をするか、そこにすべてがかかっていた。




