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第9話 その1「流転」

シュウリはペリアから増幅装置を受け取る。

ペリアは後ずさりすると、懐から銃を取り出して、それで自分の頭を撃ち抜いた。

シュウリはそれを見ていた。


ペリアの身体がその場に崩れ落ちると、シュウリを抑えていたナオの身体も同時に崩れ落ちた。

シュウリは自由になった身体をグッグッと捻る。

そして、増幅装置を見つめる。


(もう一度…ナオと出会える可能性があるのなら… でもその時の私は私なのかな…私は…どうなるのかな…… まあ、でも…いっか…ナオが…ナオがまた生きることができるのなら…)


シュウリは増幅装置を腕にはめ、スイッチを押す。

一瞬にして、自分の中の魔力が爆発的に増加するのを感じた。


(スゴイ力…これまで感じたほどがないほど…これなら一振りで地球も無くせる…)


シュウリは意識を集中させる。

この宇宙の何もかもを元に戻すことを意識する。


(戻る…初めてシュウリと出会った日に…そこからやり直すんだ…任せた私)


空間がゆがむ。

世界は逆転を始めた。


遠巻きに眺めていたスペードはこれから起こりゆくことを理解していた。


「あーあ。はじまっちゃった。 まったく…皆、ひどいなぁ… また私だけ一人ぼっちの置いてけぼりだぁ… これだから、不死ってつらいんだよなぁ… まあ、頑張りな…ブレイク・ハート」


世界は逆に回り始めた。

全ては元に戻っていく。

壊滅した都市も

バラバラの肉片も

破損した武器も

壊れた心も


ーーーーーーーーーーーーーーー

カーテンの隙間から陽光が差し込み

シュウリの顔を照らす。

その眩しさにシュウリは思わず顔をこする。


「んん…ん? まぶし… ん? あれ? もうこんな時間?」


シュウリは時計を見る。


「え?え?ヤバいって… 完全にちこくじゃ~ん」


シュウリは慌てて支度を整える。

顔を洗って、歯を磨いて、服を脱いで折りたたみ、制服に着替える。

カバンを手に取ると、台所にあるパンを袋から取り出して口に含む。

ドアを思い切り開けて、外の世界へと飛び出した。

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