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第8話 その3「首謀者」

「ふざけるなッッ… どいつもこいつも… なに勝手に満足してるんだよ… 私を…お前たちの満足に巻き込むなよぉッッ…」


シュウリは叫ぶ。

その怒号は周囲の空気を揺らし、空までうねらす。

シュウリは腕に魔力を込める。


「うああああああ」


シュウリが魔法を放ち、世界を破壊しようとした瞬間。

その手を止めるものがいた。

シュウリの視界に見慣れた手が入った。

魔力を収め、その手のつながる先に視線を移動する。


「ナ…」


その先を見た瞬間、シュウリの全身はさらなる怒りに支配された。


手は確かにシュウリの手だった。

腕も、肩も、身体も…だが、首の上には…何もなかった。


さらにその背後に、同じ形のナオが何体も並んでいたのだ。


「は?」


首のないナオがシュウリを取り囲む。

冒涜ともいえる行為であった。


シュウリはそれでも、冷静の周囲を見渡した。

見つけた。

ほぼ確実に、この件の首謀者である人物を。


「やっぱり… あの時、八つ裂きにしていれば良かった」


「う~ん。 それは無駄かなぁ? この身体も、結局スペアに過ぎないからさぁ… 分かってるでしょ? ブレイク・ハートぉ?」


「ペリア?だったわね… 本当は何というの?」


「一応、ジョーカーって言われてるわ。 会ったことは…そういえばないわね」


「全部あなたが仕組んだことだったのね」


「そうね… そもそものアガペルと組織の戦いも… 今回の戦いも… 私が主導したことだよ」


「そう…」


「…珍しいね。 話を聞いてくれるんだね? 基本的に話を聞かないくせに」

シュウリはペリアを睨み付けた。


「分かるでしょう。 その理由ぐらい」


「分かるよぉ。 そりゃあね… というか、お話したいからね。 こういう仕込みをわざわざしたんだよね」


「でしょうね。 これが無ければ、すぐに消していたわ」


「だよね。 それは困るんだわ。 キミには話を聞いてもらったうえで判断をしてもらわないといけないからさぁ」


ペリアは先ほどマークスがつけていたものと同じ制御装置を取り出した。


「聞いてもらえるかな? 少々退屈だとは思うけど… これは大事な話なんだ… そしてキミにしか託せない話なんだ」


シュウリは魔力を抑えた。

シュウリの横に、ナオの身体が集まる。


ペリアはシュウリの近くまで歩み寄った。

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