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第7話 その4「位置」

ダイヤは身体から多数の光を波状に展開して応戦する。

ハートはバリアを張りながら距離を詰めていく。

ダイヤは中~長距離の戦闘においては、ダイヤに圧倒的な分があった。

再生能力はマークの中でも劣るが、その分純粋な戦いに関してはハートに引けをとらない実力の持ち主であった。


ダイヤは決して距離を詰めさせない。

地上ではなく空中で戦うことを選んだのも、距離をとることが目的であった。


空中戦において、最も重要なのは位置である。

上をとるのが定石であるが、魔法少女同士の場合はそうもいかない。

当然警戒して上への魔法攻撃を常時展開したり、バリアを張ったりするのである。

そこで、結局は正面からの魔法の打ち合いになる場合は多い。


手数で圧倒的に勝るダイヤに分があった。

シュウリがいくら攻撃を放っても、ダイヤの魔法によって相殺される。


(やはり、手数や勝てないか… 直接攻撃しようにも、精神魔法もガードされているし、衣服にも防護魔法が施されている… 捨て身で行けば勝てなくはないけど… マークスが残っているとなると、ここで使い切るわけにはいかない…)


「ハハハ。 どうした? ブレイク・ハート このまま、消耗していくか? 悪いが連日戦闘をしているお前と違い。 私にはまだまだ余力があるぞ」


「そうね… 確かにこのままじゃ分が悪いか…」


シュウリはバリアに隙間を作った。

バリアが破れたと考えたダイヤはその隙間に無数の光線をねじ込みこじ開ける。


「油断したか!」


ダイヤは勝ち名乗りをあげようとした。

しかし、次の瞬間…


「…え?」


ダイヤは困惑した。

先ほどまで太陽を背にしていた。

しかし、今は眼の先に太陽がある。

そして、その太陽と自分との間にシュウリがいる。


「なぜ?」


「戦闘において… こと空中戦においては位置が大事…」


シュウリはダイヤに向かって光を放つ。


迫りくる光を目の前にして、ダイヤは笑みを浮かべた。


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