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第7話 その3「光」

朝日が昇るころ

シュウリはやっと眼をあけた。

そのバリアの向こうに、ナオのヘッドパーツが見えた。

バリアをこじ開けて駆け寄る。

周辺には、ナオの身体を構成していた物質がいくつも転がっていた。


シュウリは、自分が寝ている間におこった出来事を即座に理解した。

そして、怒りに身を任せ身体から波状に魔法を放った。

その魔法は半円状に広がっていき、この場所からやや離れた街街を消し去った。


ナオの頭を抱きかかえながら、ゆっくりと立ち上がった。

バッグの中のモノを全てかきだして、空いた場所に頭を入れた。


「消してやる… 私から奪うヤツは… みんなッッ」


(もういい… 逃げてやるものか… 差し違えてでも… 全部壊してやる)


シュウリは飛んだ。

目的地は古巣『アガペル』であった。


その間シュウリはナオの事を考えていた。

思えば出会いから歪だった。

それからも歪んでいた。


ナオとの日々は、壊れた自分の心を少しずつであるが修復してくれた。


朝目覚めて

今日は何をしようかな?

今日は大事な人に会えるかな?

今日はどんな日になるのかな?


そんなことを考えることができる。

そんな日常が…たまらなく愛おしかった。

たとえそれが、かりそめの… 造られたものであると分かっていても…

それでもよかった…


偽りだらけの世界でも

想いが本物であるならば

それでよかった…



それを奪う相手を

シュウリは許せなかった

ナオさえいれば…

自分とナオさえいれば、他には何もいらない

それだけだった


それだけさえも許してくれない世界を

シュウリは憎んだ


シュウリは『アガペル』本部の上空に着くと

門をたたくわけでもなく、名乗りをあげるわけでもなく、潰した。

魔法で建物全体を操り一気に圧縮した。

広大な敷地にあった本部は一瞬にして、数㎥ほどの立方体になった。



だが、それで終わるほどたやすくはなかった。


シュウリは自分のさらに上空に魔力を感じた。

頭上にバリアを張る。

いくつもの光線が雨のようにバリアに降り注ぐ。


シュウリはバリアを展開しながら、光の雨の中突き進む。


その先には、ダイヤがいた。


「ブレイク・ハートっっ 待ちわびたぞっ」

「だまれっっ」

「育ててやった恩を忘れたかッッ」

「恩? 怨念しかないっっ あなたにもっっ この世界にもぉぉぉ」


無数の光線が飛び交う。


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