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第7話 その1「月明り」

「ああああぁぁぁぁ嗚呼ああああっっ」


月明りの下

シュウリは咆哮する。

ナオはその背後に立ちながら見守る。


かつての仲間を討つことの苦しみはナオも承知していた。

だが、自分にとっての仲間と、シュウリにとっての仲間はまた違う意味合いであることも十分理解していた。


自分にとって仲間はあくまで目標を同じくするだけの存在に過ぎなかった。

だが、シュウリにとっての仲間は壊れた心を辛うじて保とうとする外皮のような存在であった。

それを自らの手で次々と討った。


シュウリは反芻した。

この日、自分が奪った命の名を…

呪詛のようにつらつらと呟く。


このようなことは以前にも何度もあった。

破壊衝動の後は必ずこうなっていた。


この時の慰め方をナオはよく心得ていた。

呪詛が終わるのを待つ。

そして、それがやっと終わると、背後から腕を回して抱きしめる。

その後耳元で、シュウリを安心させる言葉をひたすら呟く。


このような無意味で無責任な慰めがシュウリには必要であった。



そして、ナオはペリアに周囲の見張りを頼むと地面の上にシーツを引いた。

シュウリに口づけをするとシーツの上に押し倒して、そのまま身体を重ねた。


シュウリの白い透き通るような肌は、月光で良く映える。

ナオは少し強めにシュウリの身体を撫でた。



事が済むと、ナオはシュウリの瞼や鼻先、頬… そして唇にそっとキスをした。

シュウリが落ち着くまで、頭を撫でる。


やがて、シュウリはナオの膝に頭を乗せたまま眠りについた。

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