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プロローグその2「私の使命」

私は『笹神ささかみ ナオ』

目の前にいるのは『獅子嶋ししじま シュウリ』。

いつも一緒にいる。


私たちは今、学校の校舎の裏に来ている。

シュウリは昼休みに、決まって私をここに連れてくる。

そして、眼を瞑り、口を突き出す。


これは口に口をつけての合図。

私は、反射的に口を重ねる。


私は昔から、感情が薄いのか、嬉しいとか楽しいとかあまり感じない。

怒りも悲しみもそこまでない。


でも、彼女とこうして、口を重ねる時…

胸の奥が少しだけ、反応する。


きっと、これが… いわゆる好きということなんだと思う。




私は、実のところ、彼女の正体を知っている。

彼女は魔法少女…

コードネーム『ブレイク・ハート』この街最強の魔法使い… この国… いや世界においても屈指の力の持ち主。

コードネームの『ハート』は、最上位魔法使いに与えられる称号。

『マーク』と呼ばれる彼女たちは、『キング』『ダイヤ』『クローバー』そして、『ハート』… のコードネームを冠する。

それぞれがたった1人で一個師団に匹敵する力の持ち主である。



シュウリは様々な基本魔法を使いこなし、精神操作や高等呪魔法も短時間詠唱で使える。

中でも、彼女が得意とするのは、無機物の操作…

無機物を… その構造…粒子レベルで自在に操ることができる。


5歳になるころから、魔法機関『アガペル』に所属…

6歳には実践投入される。

いくつもの組織が彼女の手によって、解体されている。


その功績を認められて、12歳から、普通の少女として生きることが許された。


そんな可哀想な彼女を… 私は守りたいと思っている。

今はこんなに明るい笑顔の彼女だけど…


その下には無数の返り血が…

その元には無数の遺体が…


彼女を守ることができるのは、私だけ…


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