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第4話 その3 「信用する」

シュウリたちは、ペリアの案内に従い、地下通路を進んでいた。

シュウリは常にペリアの背後に引っ付き、ナイフを突きつけている。


「まったく… 用心深いねぇ… 私がいなきゃぁ… ナオは困るよぉ?」


シュウリはペリアの言葉に一切の反応を示さない。


「ペリア。 信用されないのは仕方がない… そもそも我々は敵対組織の人間だ」


ナオは冷静に諭す。


「…はいはい。 それでも、何の反応も無いってひどくない? この子コミュニケーション取る気無さすぎ」


ペリアの挑発的な発言にも、シュウリは眉一つ動かさない。

信用できない存在には一切の反応は示さない… それがシュウリのやり方である。

一瞬でも反応すれば、そこに付け入られる可能性があるためだ。


「…やりにくい」


ペリアは音を上げる。

その場で、ペリアは立ち止まる。

シュウリはナイフで数ミリほどペリアの肉を刺す。


「…ナオ。 潔白を証明しておく… 私の服を脱がせろ」


ナオはシュウリに目配せし、ナイフを離させる。

そして、ペリアに荷物を降ろさせ、白衣、スーツ、肌着、下着と順に淡々と脱がせていく。

ペリアは何もまとっていない状態で、シュウリに向き直る。


「ほら… 丸出しで丸腰だよ。 これで、私が敵じゃないってわかるだろ!」


ペリアはやけくそ気味に言い放つ。


シュウリがやっと口を開く。


「髪を剃れ。 そのツインテールは根元から落とせ」


ペリアはナオに指示して、髪を落とす。

さらに、雑に髪を切らせる。


「…次は」


「口を開け…」


ペリアは手で口を広げる。


「次は… って、どうせあれでしょ? 分かってるわよ」


ペリアは壁に手を付けて、シュウリに向けてお尻を突き出す。

シュウリはその瞬間3mほど距離を取る。


「そこまで… 警戒するかね?」


ペリアは穴という穴を広げて、シュウリに見せつける。


「ほら… これで、どう? 信じる? もうこれ以上は頭や腹を掻っ捌かないと無理だよ」


「そうね… ちょっと、こっちにお腹を向けて」


「マジで… 私も結構マッドよりの研究者だけど… あんた… それいじょ」


ペリアの頬をナイフがかすめる。


「3秒後もう一度投げる。 次は当てる」


「…はいはい。 ほら」


ペリアはやけくそ気味に、シュウリに腹を向ける。


シュウリは、ナイフに魔力を込め、それで、ペリアの腹部を十字に切る。


「ぐふっ…」


シュウリはペリアの体内の異物を一瞬で探す。

そして、何もないことを確認してから魔力でペリアの腹部を縫合、再生する。


「…分かったわ。 ひとまず信用する。 けど、変なそぶりがあったり、足を引っ張ったりしたら、消すから」


ペリアは腹部をさする。


「はいよ。 まったく… あんた。 ホント… やばいね」


「この私を作ったのはアガペルやお前たちだ」


ナオはペリアに淡々と衣服を渡していく。


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