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第4話 その2「敵地」

『アガペル』本部


ダイヤは通信を遮断し、背後に待機していたクローバーに声をかける。


「スペードはやはり、ダメだった… こういうのなんていうのかな? そうそう… 奴は四天王最弱… 一度言ってみたかった」


「仕方ないわ。 だって、そもそもほとんどの魔法少女は5年前に、ハートにやられてるもの。

生き残ることができている… それだけで評価対象よ」


「そうだな。 まあ、クローバー… お前も人のことは言えないがな?」


「はぁ? それはちょっと…聞き捨てならないわね… 貴方だって、私のサポートなかったら、ハートにやられていたクセに…」


ダイヤとクローバーの間の空間がゆがむ。


「ハハハ… この5年間で、口は随分と達者になったな」


「口だけじゃないわよ… 試してみる?」


しばし、無言でにらみ合う。


「冗談… さすがに、今の状況で身内で争うなんて真似はしないさ… なにせ今は… 世界の危機…だからな」


「そうね。 組織の残党が、正義の味方ブレイク・ハートを洗脳して、反逆を企てている… だっけ? 触れ込みは?」


「ああ…シンプルな… 子どもの嫌がらせのようなものだが… なかなかどうして… 下手に小細工をするよりも、こういったシンプルな手が効くものだよ」


「ふーん。 …ところで、ジョーカーからの連絡は?」


「ないな。 まあ、あてにはできんさ… 我々でやるしかない… クローバー?」


「ん?」


「お前なら、何人でヤレる?」


「…キング2人… クイーンとジャック… 数よりも少数先鋭がいいわ」


「おいおい…それでやられたら、組織にガタがくるぞ」


「先の事を気にしている場合? ハートの排除は何よりも優先する事項だと思うけど?」


「…分かった。 任せよう」


「どうも。 まあ、相性的には私が一番いいからね。 任せてよ」

クローバーはダイヤを一瞥し、部屋を去った。

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