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第4話 その1「地獄よりも地獄」

スペードを退けたシュウリとナオは向かう残党を排除しながら街を抜ける。


「ナオ… ミサイル助かった」


「いざという時のために、設置しておいて良かった… それより腕は大丈夫か?」


「うん。 止血はしたし… まあ、2時間もすれば回復できるよ」


「そうか… しかし、スペードを撃破できたのはデカいな…」


「…多分、まだね」


「完全に消滅させたんじゃ…」


「あれぐらいで、消えてくれるようなタマじゃないわ… スペードの戦闘力は正直そこまで高くない… あれが恐ろしいのは… その再生能力の高さよ。 指一本でもあれば… 数分で再生できる…」


「な… それじゃあ」


「ええ… 今頃、再生していてもおかしくない…」



街のはずれにある茂みに入る。

木々をかき分けながら進んで行く。


その時、ガサゴソと気配がした。

シュウリはすかさず、ナイフを投げつける。

そのナイフをナオは撃ち落とす。


「まて! 敵じゃない…」


その音のする方には、ペリアが両手を万歳しながら立っていた。


「さすが、容赦ないねぇ… 確認もせずに、攻撃するなんて…」


「容赦はしたわ… 魔法じゃなくて物理的に防げるもので攻撃したでしょ?」


「へぇー 意外に賢さもあるのねぇ…」

ペリアは挑発的に返した。

いらだつシュウリをナオは制する。


「ペリア… 今は冗談を言い合っている場合じゃない… 急いでここを離脱しないと…」


「離脱ねぇ… わざわざ敵だらけのとこに行くんだ?」


ペリアはシュウリを挑発するようにねちっこく話す。


「弱い敵なら数は問題じゃないわ」


その頃、シュウリがスペードと交戦をした場所で、密かに蠢く肉片があった。

人差し指の第2関節より上、そこから腕が生える。

腕から身体、頭、脚と細胞は広がっていく。

ものの数分でそれは、人間の形となった。


「ブレイク・ハートめ… よくもやってくれた… 指を切り落とすのが数秒遅れていたら、危なかった… しかし、まあ… 腕は鈍って無いようで、安心した… そうこなくっちゃあ、楽しくない」


スペードは近くに散乱した魔法少女たちの遺体の山を漁り、適当に衣服を見繕う。


「はあーあ… あの服結構お気に入りだったんだよなぁ…」


スペードはぶつくさ言いながら、魔法でアガペル本部に連絡を取る。


「こちらスペード」


「ダイヤだ… 声に生意気さがないな… 負けたか?」


「はあっ? 様子を見ただけだ。 勝負はまだまだこれからだよ」


「…そうか。 まあ、お前の持ち味はそのタフさと執念深さだ… ブレイク・ハートを追い詰めるのには適任だ」


「追い詰めるぅ? 違うな… 壊すんだよ。 私が、あいつを!」


「…期待しよう。 ところで、増援は必要か?」


「んー…」


スペードは周辺を見渡す。


「そうだな。 また、1000ほど用意してくれよ。 多分全滅だ」


地面は地に染まり、肉片が散らばり、血と内臓と硝煙のにおいが立ち込める。

地獄よりも地獄の光景が、そこには広がっていた。


(さぁて… 第2ラウンド… 始めるか…)


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