純
「あのさ、」
「うん。」
「昨日純の家にいったんだよ。」
「うん。」
「で、純の姉貴の咲って人がいて。」
「うん。」
「今彼氏の智樹って人と別れそうなんだって。」
「うん。」
「でその智樹って人がホストやってて、忍って女と浮気してるらしいんだよ。」
「うん。」
「でその忍って女は女優で、映画監督の三枝って人のコネで仕事回してもらってるんだって。」
「へー。」
「でその三枝って監督は前田って名前のヤクザと黒い交際があるらしいんだよ。」
「うんうん。」
「それで前田ってヤクザには娘がいて優里亜っていう名前なんだって。」
「ふんふん。」
「優里亜は高校生なんだけど体育教師と付き合っていて、その体育教師はマイケル山田っていう日系二世なんだって。」
「うん。」
「で、マイケル山田には園子っていう奥さんがいて、園子はマイケル山田の浮気現場を目撃したんだって。」
「ほーほー。」
「で、園子が浮気現場を目撃している瞬間を近所の鈴木って主婦が目撃したんだって。」
「うん。」
「で、鈴木には息子がいて名前を純っていうんだよ。」
「へー。」
「その純の家に昨日行ったのが俺なんだよ。」
「へー、すごいじゃん。」