表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
門前仲町小夜曲  作者: ろじかむ
門前仲町小夜曲
25/155

五回目のゆさぶり/小春さん、ひとり反省会

 白色の湯船から顔だけ出してゆらゆら。

 後頭部と耳までお湯につかって、そう、背泳ぎみたいな状態です。

 鼓膜まで水浸しなので水音以外はほとんど聞こえず、ぼんやりしたい時にぴったりなのです。


「…………」


 こないだ小手毬さんが椿さんの手を取っていたのが羨ましくて、手ぐらいつなげたらいいのにと、思って、出かけたら、予想を、超えた、展っ開に…………。

 おおお思い出しただけでどきどきしてきました。

 物凄く久々に撫でて、抱きしめてもらいました。

 椿さんが撫でてくれる早さとか、抱きしめてくれる力加減は子供の頃と何も変わっていないのに、頭がくらくらしてしまいました。


 もっとぎゅっとしてくれたらよかったのに。


「…………」

 寝ぼけてたって言ってたけど、それでもうれしい。

 名前を呼んで手を取ってくれたって事はもしかして私の事、ちょっとは好きですか?

 椿さん。

 そうだったらいいのに。

「…………」

 …………噛まれたのはあれ、お弁当足りなかったんですかね。


 あと先生は別に私に味方してくれている訳ではないという事がよく判りました。

 小手毬さんまで連れて来て。

 あの人は決して信用してはいけません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ