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門前仲町小夜曲  作者: ろじかむ
ちょっとした狐噺3
147/155

2018/7/28 暇を持て余した店長と常連客の雑談

「……賭けるか、センセイ」

「何をさ、麗ちゃん」


「あいつ自分用にメロンパン何個買ってくるか」

「あー……甘党だけど、別に大食漢じゃないから、一個じゃない……」


「あー……それもそうじゃな」

「ボク純喫茶派だから呪文コーヒーがよくわからないんだけど、あれも甘いの?」


「甘い、しかも一番デカいサイズじゃから砂糖の量とてつもないぞ」

「詳しいね」


「たまにパシられるからの。あのサイズおかしかろう」

「おかしいの」


「じゃってあんなん、たまに六本木で外人が飲んでるくらいしか見かけん」

「……いいんじゃないの?」


「……そうじゃな、いいんじゃな」

「……ボク預言しようかな」


「何をじゃ」

「茉莉くんは、近々iPhoneを買い、免許を取りに行くと思う……着眼しなきゃいけないのはそこじゃないのに」


「着眼点はどこじゃ」


「スマートさじゃないの。現金ないって言ってたからATMでお金を下ろし、事前精算機で駐車場代を清算するという割ともっさりした作業を今多分うまーく隠してたし。オアゾからぐるっと回ってあっちに出るのになかなかいいおつかいだと思う。あ、駐車場向かいだったのね。今日」

「はあへえ、それは立派なことじゃのー」


「麗ちゃんもね、椿くんにさんざん言われてたでしょ、そろそろ交通ルール覚えよ?いくら道路標識信号のない時代生まれだからってそろそろねえ」


「動力が牛のクソダサマイカー時代の男に説教くらうのは癪じゃな……今日は松坂牛かの」

「蛇かなー」


「は?」

「ああ、うん、なんでもない。ボクもいけばよかったなあ。ラーメン」

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