最新の技術
はるか昔、地球上の生物はすべて神様が創っていた。
神様は大地から粘土を作り、動物や植物の形に整え、命を吹き込んだ。
鳥の翼、花の色、細部の色や形にまでこだわった、まさに職人技だった。
神様は数百年、数千年とひたすらその作業を続けた。
長い年月が過ぎ、神様もかなり衰えてきた。
「最近目も悪くなって、指先も動かなくなったのぉ。そろそろ引退して息子に後を継がせるか・・・」
かくして作業は神様の息子に受け継がれた。
神様の息子はこの作業に最新技術を導入した。
《3Dプリンター》
「これさえあればデータを入力するだけで、後は勝手にプリンターがやってくれる。
実に便利なもんだ。」
神様の息子は毎日パソコンに向かってデータを打ち込んだ。そして出来上がった生物に命を吹き込む。
作業は父親の代に比べると、はるかにはかどり効率的であった。
神様の息子は何百年、何千年とひたすらその作業を続けた。
長い年月が過ぎ、神様の息子も衰えてきた。
「最近目も悪くなって、画面が見づらくなってきたのぉ。そろそろ引退して息子に後を継がせるか・・・」
かくして作業は神様の孫に受け継がれた。
神様の孫は言った。
「だいたい親父のやり方はめんどくさいんだよ。今の時代はこれだよ。」
といって《タブレット型パソコン》を取り出した。
「これならどこでもできるだろ。やり方はこのアプリを出して・・・」
神様の孫はそれを指でなぞりながら言う。
「この《地球を創ろう》っていうアプリなら簡単さ。タッチするだけでどんな生き物でも出来ちゃうし、パーツもこんなに。もし間違っても、このボタン一つでリセット出来るんだ・・・・・」




