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神様の足音

最新の技術

作者: 遼馬
掲載日:2013/09/12

 はるか昔、地球上の生物はすべて神様が創っていた。

神様は大地から粘土を作り、動物や植物の形に整え、命を吹き込んだ。

鳥の翼、花の色、細部の色や形にまでこだわった、まさに職人技だった。

神様は数百年、数千年とひたすらその作業を続けた。

 長い年月が過ぎ、神様もかなり衰えてきた。

「最近目も悪くなって、指先も動かなくなったのぉ。そろそろ引退して息子に後を継がせるか・・・」

かくして作業は神様の息子に受け継がれた。

神様の息子はこの作業に最新技術を導入した。

《3Dプリンター》

「これさえあればデータを入力するだけで、後は勝手にプリンターがやってくれる。

実に便利なもんだ。」

神様の息子は毎日パソコンに向かってデータを打ち込んだ。そして出来上がった生物に命を吹き込む。

作業は父親の代に比べると、はるかにはかどり効率的であった。

神様の息子は何百年、何千年とひたすらその作業を続けた。

 長い年月が過ぎ、神様の息子も衰えてきた。

「最近目も悪くなって、画面が見づらくなってきたのぉ。そろそろ引退して息子に後を継がせるか・・・」

かくして作業は神様の孫に受け継がれた。

神様の孫は言った。

「だいたい親父のやり方はめんどくさいんだよ。今の時代はこれだよ。」

といって《タブレット型パソコン》を取り出した。

「これならどこでもできるだろ。やり方はこのアプリを出して・・・」

神様の孫はそれを指でなぞりながら言う。

「この《地球を創ろう》っていうアプリなら簡単さ。タッチするだけでどんな生き物でも出来ちゃうし、パーツもこんなに。もし間違っても、このボタン一つでリセット出来るんだ・・・・・」


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― 新着の感想 ―
[一言] パソコン・タブレットアプリで簡単にできてしまうものは確かに早くて素晴らしいです。しかし、職人技は長い時間かけて培った技ですから細部までのこだわりがありますね。 どちらがどちらとも良いものです…
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