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ロリコンの何が悪い

作者: 三葉

どうして、なぜ!?


私は逃げていた。なんの変哲もない道を、ただひたすらに、がむしゃらに。

私は警察に追われていた。変質者として


い、意味がわからない!

ただ、ただ可愛い少女に話しかけていただけなのに!



私は今年28歳になる普通の会社員だ。

一つ人と違うことを挙げられるとすれば「少女が大好きだ」ということであろう。しかし、私はそれをあまり良く思っていない。私は人とは違わない。

小学生のころから同級生の女の子は好きだし、今も変わってはいない。そう、恋愛対象が変わっていないだけだ。

しかし、ただそれだけのことで社会からは抹殺の対象にされる。


社会から抹殺されれば私は生きていけない。


だから、今まで私は我慢してきた。理不尽だと思いながらも少女に話しかけまいと我慢してきたのだ。

そのおかげかどうかは分からないが、私は会社で信頼されていた。女性社員からは憧れの目で見られていたらしい。


あんな年増達には興味がないが


ああ、私が少女が大好きなことをみんなに言ったらどんな反応をするのだろう。きっと変態を見るかのような目で私を見てくるだろう。

そうしたら私は会社にいられなくなってしまうだろう。


言っておくが私は変態ではない。

むしろ健全だ。周りの奴らがおかしいだけだ。


しかし、私は警察に追われている。


なぜ、どうして!?


だって、だってあんな可愛い少女が一人で公園にいたら話しかけるではないか。


何をしているの?一緒に遊ぶ?喉乾いてない?何か買ってあげようか?


こう聞くのが当たり前だろう。人として、男として

しかし、散歩中らしかったババアはそんな私を見て言った。

「変態よ!!!!!誘拐よ!!!!!!!誰か警察をーー!!!!!!!!!」

馬鹿な誘拐などするわけがなかろう。私は変態ではない。


私は必死に説明したが、ババアの叫びを聞いて駆けつけた誰かが警察を呼んだ。

そして警察が来た瞬間私は逃げた。


やばい!やばい!このままでは私は・・・・・・!!


この時私は気付いた。社会的に抹殺されれば生きていけなくなるだけではなく、もう一生少女を見れなくなるのではないかということを

それはいけない。それだけはいけない。


だから私は逃げる警察から自分の性癖を守るために

私は変態ではない。もう一度言おう私は変態ではない。


「ロリコンの何が悪い!!!!!!!!」


私は叫んだ。


立派な変態です。

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