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言葉
その後は、驚きの連続だった。
彼に抱きしめられたかと思うと、瞬きをした一瞬で景色が変わっていた、。
そこは、洋風の、王様とか王子様とかが使うようなお部屋だった。
きょとんとしていれば、彼はすたすたと移動してキングサイズのベットに私を下した。
「今日から、此処がお前の部屋だ。」
えっ!
「ほ、本当にいいんですか?」
「いいと言っている。」
「どこのだれかも分からないような輩です、よ…?」
「………………欲しいと思った。お前を。」
………はい?
何を言っているのか、さっぱり分からなかった。
ただ、……嫌じゃないだとだけ。
でも、言ってる意味がよく分からない。
「あのっ、それってどういう意味でしょうk
その時、ばん!と勢い良く扉が開かれて、声が遮られた。
「魔王様!こんなところにおいででしたか!」
…………………………………魔王様?