目次 次へ 1/6 プロローグ 「ここをこうして、こうすると…、ほら、花の冠の完成です。」 美しい花々達が咲き誇るこの花畑で、私は座り込んで一人の男性と一緒にいる。 シロツメグサのような花を編みこんで、花冠を作った。 それを相手の頭にそっとのせる。 紫色の瞳をきょとんとさせて、 頭の上に乗っているシロツメグサの冠に手でそっと触れた後、彼はそれは綺麗に笑った。 その笑みを見て、私は確かにこう思ったのだ。 ああ、私は今、とても幸せなのだ、と。 ―魔王様と暮らす日々―