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走馬灯

人生とは何だろう。誰しも一度は考えることだ。

俺は絶えず考え続けていた。

なぜこんなに苦しい思いをしなければならないのかと、自問自答を続けていた。

俺は、薄氷に立たされることを強要されるような人生を送り続けていた。

まるで何かのペナルティを与えられたかのように。

それでも俺は待ち続けた。

果てしない闇の向こう側に、一筋の光が存在すると信じて疑わなかった。

だが、すべては幻に過ぎない。

俺は堕ちていく。

薄氷の地面は砕け散り、俺は足場を失った。

俺の無意味な人生は、無残な形で幕を閉じた。

全ては終わったのだ。

最早、人生をやり直そうとすら思わない。

俺は終わりだ。

もう二度とこの世に生まれたいとも思わない。

もう何も感じない。

もう何も考えたくない。

感情の波が押し寄せ、頭の中がかき混ぜられ、意識が朦朧となっていく。

視界はぼやけ、瞼が重くなり、俺は静かに目を閉じていく。

全身の力が抜け、呼吸をする気力もなくなり、体が宙に浮くような感覚が全身を駆け巡る。


俺は死んだ。

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