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6 眩しい日差しに口づけを

 家に帰ると、疲れと睡魔が一気に襲ってきた。

 壁掛けポスターのユアン・マクレガーと目が合う。相変わらず良い男。

 負けるな、私! 彼が見てる。パックしないで寝たら終わりよ!


 次の日。テレビの音で目が覚めた。毎朝、タイマーセットしてあるヤツだ。

 もう八時?

 昨夜はパックした後、あまりの眠気に寝てしまった。

 今日は非番だし早起きする必要もない。私は布団の中に頭を潜り込ませた。休みの日はお昼までダラダラするのがルーティーンなの。

 寝ぼけた意識の中、テレビの音が聞こえてくる。今日の素材は人気タレントの不倫騒動だ。ここ数日、この話題ばかりやっている。当然、怪人が現れた事件など紹介されることはない。私達の苦労は一生報われることはないわ。


 ――おはようございます!

 お天気コーナーに変わったらしく、若い女性キャスターの元気な挨拶が聞こえてきた。

 ふうん。今日は天気がいいのね。暖かくなるんだ。

 私の中で何かが弾けた。

 せっかくの休日。たまには早起きして買い物にでも出かけようかしら。

 私は布団を剥いでベッドから抜け出した。

「おはよう」

 壁掛けのマクレガーに向かってつぶやいて、部屋のカーテンを開けた。

 明るい陽射しが部屋に差し込み、私は軽く伸びをする。

 テレビの言う通り、いい天気。何かいいことありそうな陽気。


 ああ、神様、仏様、マクレガー様。今日もイケメンと巡り合えますように。


 了

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