表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

第二回ぼくしぴニュース

夜詩「第二回、ぼくしぴニュースをはじめるよ。みんな、準備はいいかな?」

鱫史「俺の準備はバッチリだよ!夜詩〜!」

夜詩「暑い。ひっつくな」

鱫史「えっ、普段はなんだかんだで受け入れてくれる夜詩に剥がされた…?」

夜詩「当たり前。ただでさえ暑いんだから人の体温なんて余計暑苦しいし…」

鱫史「うーんそれなら仕方ない…。あ、そうだ、涼しくなる話でもする?夜、マンションの廊下をすすり泣きながら彷徨う影があったとか…」

夜詩「ノックの音も聞こえてきて、一時期お化け騒ぎになったやつ。…バカバカしい…」

鱫史「ははっ、夜詩もそう思う?ありきたりなホラー映画でももう少しマシな噂作るね!」

夜詩「まあでも、元気の無い役者たちも相変わらず居るし、少しは刺激になるんじゃない?」

鱫史「ああ、鷹司のことかな?どこかから帰ってきたと思ったら目元を赤くしていたね」

夜詩「観月さんもね。この間話しかけたら涙目なくせに無理に笑ってさ…悩みがあれば相談すればいいのにな。…普通にしてれば可愛いんだし」

鱫史「えっ、夜詩ってもしかして彼女のような子がタイプなのかい!?」

夜詩「は?正当な評価をしたまでだろ。そんなことより蔵識くんにも目の下にクマがあったね。メイクで誤魔化してたみたいだけど自己管理しろって前回も言わなかったかな?」

鱫史「随分ご立腹だね。あ、鍵綿は事務所で大量のお菓子を食べていたよ!流石に食べ過ぎじゃないかな?」

夜詩「太るぞ。スタイル維持も役者の基本。気をつけろよ」

鱫史「あとは…水トは最近部屋にいることが多いようだね…図書館ではどくだみが目撃されたとか。なんでも医学書を読んでたとか?」

夜詩「ふぅん。水トくんはともかく、勉強することは悪くないんじゃない。知識を持った上で演技をすれば更に深みが出るからさ」

鱫史「うんうん、流石夜詩!普段からストイックな姿勢に惚れ惚れするね!」

夜詩「あとは… 勅使河さんか。街中で泣いている女性にハンカチを差し出していた姿が目撃されたらしい」

鱫史「話を聞いてあげていたようだけど、誰か知り合いだったのかな?…もぐもぐ」

夜詩「ん?何食べてるんだ?」

鱫史「お菓子だよ。夜詩にも配られただろ?パイ生地もたまには悪くないね」

夜詩「ああ、全員に配られたやつ。有名どころのお菓子だから間違いはないよな…」

鱫史「夜詩も食べる?はい、あーん…」

夜詩「食いかけはいらない。…それより、共用スペースにはいつの間にかカレンダーが置かれていたな」

鱫史「あ、そうだね。デートの予定でも書いておく?」

夜詩「誰の?」

鱫史「俺たちの」

夜詩「…あー、いいんじゃない。そんな予定があればな。ところでパソコンの履歴に病院へのアクセス履歴が残ってたな。何をしたのかは知らないけど」

鱫史「うーん、適当な返事が地味に1番傷つくね…」

夜詩「真面目に仕事しろよ、鱫史」

鱫史「了解。じゃあ、真面目にニュース読むけど…。1件目。また海に足と頭部のない女の死体が発見されたらしいね。まだ若かったらしいよね。…可哀想に」

夜詩「それでいて山では切り取られた頭部と臓器が見つかった、と。…チッ、なんでこう海と山に拘るんだか…」

鱫史「それはまあ、死体を隠すのにちょうどいい鉄板スポットだからね!…あ、あとこれはまた別件。眼球が抉れた女の子の死体が発見されたそうだよ。傍には

2本、虹色ラムネ瓶が置いてあったらしいね」

夜詩「ラムネ瓶?…うわ…ビー玉の代わりに眼球が入ってたって…どんなサイコの犯行だよ…」

鱫史「それもだね、夜詩。わざわざ瓶口を少し切ってまでラムネ瓶に眼球を入れていたらしいよ」

夜詩「…想像しただけで気分悪くなってきた。解散解散。今日のニュース終わり!21時からは本編があるから、お前らはそれまで待機してろよ」

鱫史「山での撮影、楽しみだね!死体、出てこないといいね…いたたたたっ!」

夜詩「そういう物騒なこと言うな!とにかくそういうことだから、暫し待機!じゃあな!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ