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第一回ぼくしぴニュース

鱫史「夜詩!夜詩!放送始まったよ…!ついに始まったんだね、俺たちの愛の生放送が!俺たちの愛の語らいを皆に見てもらおうじゃないか…♪」

夜詩「は?気色悪っ…じゃなくて。こほん。鱫史、これはあくまで最近起きた出来事を役者の皆に伝える放送だから私物化は止そうか」

鱫史「ああっ、その冷たい眼差しも痺れるね!流石夜詩、恐れ入ったよ!」

夜詩「さて。気を取り直して第一回ぼくしぴニュースをはじめるよ。みんな、元気にしてたかな?出来ればいい子に大人しく健全な生活を送ってくれていることを祈ってるよ」

鱫史「うんうん、そうだね。流石夜詩!ところでどうやらこのメンバーの中にも同じことを祈っている人がいるみたいだよね!」

夜詩「え、誰のこと、…ってもしかしてあのロッカーに置かれた安産祈願のお守りのプレゼントのことを言ってる?」

鱫史「ああ、健やかな健康を育むことを祈る素敵なプレゼントだね!」

夜詩「生まれる赤ちゃんのね?そもそもここに女性陣そんなにいないし。ただのセクハラでしょ」

鱫史「それがだね、夜詩。これを贈られた人選が水ト、鷹司、勅使河、どくだみ、南、鍵綿だそうでね!…子供を産める可能性を感じたのかもしれないよ!」

夜詩「……うわっ、想像するだけで寒気するんだけど…」

鱫史「はは、俺からも夜詩にプレゼントしようか!」

夜詩「絶対いらない。…はー…気を取り直して、次。水トくんが朝帰りをしたみたいだね」

鱫史「おやおや、朝帰りとは彼も随分みたいだねぇ」

夜詩「さあね。社会人だから別にとやかくは言わないけど、仕事に支障ない程度に収めてよね。…全く、宗光くんもそうだけど、睡眠も自己管理する上で大事であることから教えないとわかんないかな?」

鱫史「ああ、彼も夜中に舞台に立っていたみたいだね!暗闇に人影がって目撃者が不気味がっていたそうだよ!」

夜詩「そう。自己管理がなっていない役者が多くて困るね。鍵綿くんも廊下で力尽きるように寝ていたみたいだし」

鱫史「そういえば観月もなんかゲッソリする姿が目撃されていたみたいだねぇ」

夜詩「そうそう。あんな辛気臭い顔でいられたらこっちが迷惑だから声掛けてみたけど『気にしないで…なんでもない…』とか言ってなんも答えてくれなかったしね」

鱫史「今の、彼女にすごく似てたね!流石夜詩!」

夜詩「はいはい。天使くんは…まあ、いつも通りかな。朝の事務所で寝泊まりして嘔吐して…大方どうせ酒飲みすぎたんだろうが…せめて事務所で吐くのはやめて欲しいね?」

鱫史「そうだね!夜詩が望むなら酒は禁止ということで厳しく取り締まってもいいんじゃないかな?」

夜詩「はあ…別にいーよ、酒好きが多いから暴動起きそうだし。適度な量を守ってね」

鱫史「夜詩は優しいな!そういうことだから夜詩の温情に感謝して適量の酒を楽しむように!」

夜詩「颯くんは…、病院に電話を入れていたらしいね。健康診断だっけ?」

鱫史「健康に気を使っている証拠だね!他のメンバーも見習った方が良さそうだ!」

夜詩「そうだね。そういえば…南くんはショッピングモールで化粧品とかヘアカラーリング剤を物色してたらしいね。…髪色でも変えるつもりか?」

鱫史「夜詩!俺も髪色を変えてみようと思うんだけど何色がいいと思う?」

夜詩「好きにすればいいんじゃない?」

鱫史「なるほど、今の俺のままが好きってことだね…!」

夜詩「ん?まあ間違ってはないかな。別にお前の髪色嫌いじゃないし」

鱫史「夜詩が…デレた…!夜詩〜っ!!」

夜詩「ハイハイ、話逸れるからまた後でな」

鱫史「そうはいいつつハグは解かないから夜詩は本当にツンデレなんだな♪」

夜詩「あー…まあ慣れって怖いよなってことで。んじゃ、次。蔵識くんはプロダクションに来た応援メールをよく読んでたみたいだね。ファンの声を意識するのは大事な事だからね、いいことだと思うよ」

鱫史「と思えば勅使河の部屋では大改造が行われていたようだけどね」

夜詩「ゴンゴンバリバリすごい騒音だったね…一体何をやっていたんだか。改造は好きにしていいけど退去時は元に戻していってよね」

鱫史「次のニュースは…ふむ、新しい学生カップルが誕生したようだね!なんでも3日も学校をサボってランデブーしたとか!」

夜詩「ふぅん…」

鱫史「夜詩、俺達もやってみようか!きっと愛が芽生えるはずだよ!」

夜詩「言うと思った。そのネタ飽きないね…」

鱫史「俺はいつでも本気だけどね!さて、ここからはちょっと真面目なニュースコーナーだね。近隣で事故があったそうだね。野次馬も多くてスマホを掲げている人もいたのだとか…」

夜詩「…………」

鱫史「夜詩?」

夜詩「…、ああ、なんでもないよ」

鱫史「君の地雷だったかな、確かに、」

夜詩「その件は掘り返さないで貰えるかな!思わず殺意芽生えちゃうからさあ」

鱫史「ごめんごめん、ついウッカリね!」

夜詩「チッ…うっかりで人の地雷深掘りしないでくれるかなあ。それで?残りのニュースは?」

鱫史「海にミキサーにかけられたような肉片や服の破片が浮いていたようだね!」

夜詩「物騒通り越して吐き気を催す大事件じゃねぇかよ…これだから危険人物は…」

鱫史「まあまあ、落ち着いて。山では頭部と臓器のない遺体が見つかったそうだし、確かに身辺には気をつけた方が良さそうだけどね!……あ、ところで夜詩は海派?山派?夏になったことだし、今度出かける場所も決めようじゃないか!」

夜詩「ふざけんなこの流れで海派か山派かとか胸糞悪い提案してくんなどっちも行かない!」

鱫史「あーあ、夜詩が拗ねちゃったな…」

夜詩「はあ、さっさと終わらせて帰って寝る…これ、最後のニュース…」

鱫史「ああ、鷹司の両親が襲われたそうだね。現在は共に意識不明の重体とのことだ」

夜詩「……後でお見舞いに伺うよ」

鱫史「うん、そうだね。俺も付きそうとしよう」

夜詩「……ん。きっとすぐ目覚めるだろうから心配いらないと思うけど、みんなも宗光くんのこと、気にかけてあげてね」

鱫史「これでぼくしぴニュースは終わりだよ!21時から本編もはじまるからね、楽しみに待っていてくれよ!」

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