凡人ですから、ね
暗いところが好きなんです
やっぱり少しは怖いです
暗闇の隣りに立ってみて、
指だけそっと、触れてみます
私は、命を燃やしたことなんてありません
当然、焼身自殺をする気などございません
ですので、闇を照らしたりなど出来ません
だから私は、指だけそっと、触れてみます、ね
暗いところが好きなんです
やっぱり少しは寂しいです
それでもそれを受け入れたりして、
独りでずっと、知ろうとしています
指を伸ばす
暗闇だろうから、影にすら意味はない
私が在るだけでは何も、人は変わらない
見えないから手探りのままで、
それが少し怖いけれど、少し高揚もしてる
私の命は、光っていません
だから触れて、知るしかなくて、
独りでずっと、指をそっと、
暗闇の何かに、伸ばすしかないのです