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なろう系「じゃない」小説が探せない

 突然ですが、あなたは(ぞく)にいう、()()()()()()()()()()()()を、このサイトで探してみたことはありますか?


 主人公最強、チート、最強スキル、悪役令嬢、婚約破棄、ざまぁ――に該当(がいとう)しない小説を、探してみた経験をお持ちでしょうか?


 探したことがある。そんなあなたにお聞きします。

 あなたが読みたかった小説を、すぐに探し出せましたか?


 じっさいのところ、かなり時間がかかった。

 もしくは、探し出せずに断念した人がほとんどではないでしょうか?


 こんなことを聞いているのは、ほかでもない筆者自身が、この小説家になろうで、好みの小説を探し出せなかったからでもあります。


 じつは最近、新型コロナウイルスからくる自粛の影響で、かなり気分が落ち込んでいました。体力的にもまいっていました。

 ある夜。このままじゃいけない。このままではストレスでおかしくなってしまうと気付きまして。

 どうにかして気分を盛り上げるため、数年ぶりにおもしろいweb小説を探してみようと思い立ったのです。


 小説を書きはじめる前までは、それこそ読み専でした。

 平日は必死に仕事をして。週末になれば更新されたweb小説を探しだしては読み漁るような生活をしていました。

 あの頃のように、ワクワクとした気持ちになりたい。

 そういう気持ちが、どうしても抑えきれなくなったのです。


 こんな筆者にも、作品の更新を待ってくれている大切な方々がいます。

 あとは書くばかりという状態で、待機しているストーリーもあります。


 しかし、いまは読みたい。

 どうしても。どうしてもいま、おもしろい小説が読みたいんだ。


 強い衝動にかられ、真夜中にスマホを手に取り、ポチポチと探しはじめました。

 正直、(わら)をもつかむ思いでした。


 時刻は、真夜中の3時28分。


 筆者の好みは、いまの流行からは外れています。

 どう表現するのが適切かわかりませんが、いわゆる昔ながらの、オールドタイプのファンタジー小説が好きなのです。

 ここ十年ほどは、なろう系と称されるジャンルが盛り上がっていて。小説サイトに投稿される作品は、そのジャンルが圧倒的に多いのは知っていました。


 しかし、少ないだけで無いわけじゃないのです。

 世界は広いので、筆者と同じようにオールドタイプのファンタジーが好きな人だって、絶対にいるはずです。


 そういった小説を、ひとつだけでもいいから探しだして。

 3話……できれば5話くらい読んで。ちょっとだけでも元気を充電してから、小一時間ほど寝よう。


 ランキングを上から眺め。

 ジャンルを切り替え。

 あれこれとキーワードを変え。


 気がついたら、5時54分になっていました。

 そして、愕然としました。


 ……ひとつも探せなかった。


 こんなにも、たくさんの作品が投稿されているのに、ただのひとつも見つけられなかった。


 探し方が悪かった。

 根気が足りなかった。


 原因はいくつか思い浮かびましたが、一番強く感じたのは、なろう系「じゃない」小説は、とんでもなく探しづらいということでした。




 本エッセイでは、筆者の体験をもとに、このとんでもなく探しづらいなろう系「じゃない」小説を、もっとカンタンに探し出すにはどうしたらいいか?

 さらにいうなら、なろう系「じゃない」小説を、検索の海に埋もれさせないために、作者側はどうしたらいいかについての、ひとつの提案です。


 本エッセイが、絶対の正解ではありません。

 しかし、これからの議論の下地になってくれればという思いで書き上げました。


 ここまで読んでいるということは、少なからずこの問題に興味があるかと思います。

 あなたもこの大きな課題について、ぜひともいっしょに考えていってもらえませんか?


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― 新着の感想 ―
[良い点] 素敵な内容でした。 #日南田ウヲ
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