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「黒っ子は気にしなくて大丈夫よ、話している自分に酔ってる子だから。.....聞いてるかどうかなんて途中からどうでも良くなる子なの...なのに、..なのに。...ってこの話はいいわ、それであなたにやってもらうのはわかってると思うけど黒っ子のステット解呪よ!方法はそれ使ってもいいし好きにやってちょうだい。ちゃぁんと出来たらご褒美もあげちゃうわよ♡」
も って他に何が貰えるのだろうか、あ。
「!因みにですが、魔法許可はどこまででしょうか?」
「攻撃的魔法はダメよ、あとはそうね、制限なし!期限はしばらく出したままにしてあげるわ!」
「最高ですね!先生!!」
棚からぼたもち!
「ふふんっ!わかりきったことを言わないの!
ツヴィリングくん、やっておしまいっっ!」
小人は戦闘力が低ければ魔力も少なく吹けば飛び去る決して強いとは言えない種族。だから名門他種族には見下され、"人の威を借る小人族"なんて呼ばれている。そう名門他種族には嫌われているのだろう彼らはよく 族 と名乗れるなと、バカにされる小人族だが1部の人間には非常に好かれている。それは見た目もそうだが何より唯一無二の技能'|Praodely<お喋り>'、我々貴族で言うお家魔法が美味しいからだ。マニアにはたまらない正式名称、ステンマ・ディ・ファミーリャアリストクラット。...長いからもう言わない。
小人たちが心を込め現す言葉には魔力が篭もり耳に入ったものを虜にする。歌を唱えば心が奪われ、演すれば役魅入られる、夜の小噺聞けば意識が狩られ、虚言には唆される。これで理由はわかっただろう。
そして今行われている布教活動は簡単に言って注視、足止めと魅惑の洗脳効果が付与されています。
そんな能力持っているのなら下に見られる事が少し変な話になるだろう。だっておはなしして仕舞えば全て滞ることなくことが済むのだから。だがしかしどんなものにも弱点がある。火は水に、土は風にお喋りは魔力耐性。つまりは魔力を扱えるものには効かないのだ!なのに他は掛かったのに私だけ解くことができた、ってことはもしかして私特別な存在?
いえいえ全然そんなことは無いです、これさえあれば誰でも掛からないようになりますよ!
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では今回紹介したいのはこちら!じゃん!モリュの花指輪でーす!
えぇー!あのなんでも抗撥してしまうモリュの花指輪ですか!?
そうなんです!こちらはなんと言っても催眠睡眠魅了に麻痺、全てのジョウタイイジョウに対応出来る素晴らしい指輪なんですよ!更にこちらは指に嵌めておくだけで自動に効果を発揮致しますのでいざと言う時でも安心ですね!
わあ!便利ですね!でもそんなにすごい機能がついているなんてお値段の方はやっぱりお高いのでしょう?
いえいえ、ご安心ください、こちらの商品なんと非売品!プライスレスでございます!
えぇええ!!こんなに便利なものがプライスレス!?
........?それって...
そうなのですが、でも大丈夫です!小人族のお喋り位なら身一つで防げますから!
ではなぜあの子たちは防げなかったのですか?
...彼らはまだ未熟者なのでウィダスタンツつまりは抵抗、反撥出来ない状態なので仕方がないのです。ですがこれからこちらの素晴らしい学園で研鑽を積めばいくらでも生まれ変わることができますよ!然し、そうなってくると強い魔物を相手にすることが多くなりますよね?
そうですね、見たことも無い魔物なんて出会ってしまった時にはどんな攻撃を仕掛けてくるのかも分かりませんから備えが欲しいところですね。
そこでこちら!______
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脳内演劇はここまで、綻びひとつ無い完成された小人のお家魔法。熟練のスペマ黒子ちゃんに挑戦、さぁ無垢な呪いを解きましょう。出会ったばかりの友よ、力を貸してくれ。
「ヴェルケーニャ 」
前の相棒とは違うこの杖、シュテトワールシリーズの1本名前はアルヘナ、茶色ベースに白いラインの手触りの良い本体に焼印が入っているおじさんの秘蔵の逸品。初めて使う際には自分のラナを馴染ませておいた方がいいけど私には関係ない。初お披露目がこんなところでしかもエンカウント!"小人"って言われてもピンと来ないじゃない、来ないじゃないの!倒せる魔物とか、軽く対人戦とか...色々あるでしょ!...落ち着きましょう。
彼らは一種の魅了状態、対象は多数。相手は反射鏡板を使っているのか威力が倍増しているような、声が耳に残る。普通に魔法を発動しようにも効果が足りない、なんで無駄に人数がいるんだ。貴族生徒選別でも行うかもうひとつ魔法学園を作るのがいいと思うわ。だって多すぎ。小人さんもこんな人数にお家魔法を掛けてしまうなんてもしかして人間と他種族では使い方も違うの?非常に抵コスト、私の家とは大違い。
ではまずはじめにこの新人アルヘナちゃんで増幅魔術陣を空中に描いてっと、まる描いてしゃーっとさっとさささ。大きな円をラナ文字が囲い四角三角丸四角文字を中心書き足したら角が多い棘ちょん...できた、ほんのり光る陣に手を翳しラナを送り込む。「ファルング」
魔術陣が大きさを変えくるくると回転し輝き出す。一際大きく光ったあと粒子を残し手くらいの大きさに縮んだ。そこに指輪を外してピンと弾く。弾かれた指輪は姿を変え1輪の白い花に変わり魔法陣に吸い込まれていった。緑色から白に変わっていく様は変化魔法を解くがごとく美しい。下準備完了、ワクワク魔法のお時間よ!祈るように唱えましょう、
「レヴェリニオン ファスティニアルズ」
「上出来ね、よくできました。やっぱり困った時のティファート家ね、いやぁ助かったわ!じゃご褒美の話はまた後でね〜?」
コツコツ、コツコツ、コツコツ。靴音が響く。ここで一緒に行っては目立つので柱の陰に隠れ待つ。
その音に気づいた助けを求める彼らは助かったと胸を撫で下ろした。近づくにつれ少しぎこちない動きに変わる、昔この人もこっ酷くやられたのだろう。先頭を歩く軍団は何ともなさそうだったが中位下位から呪いの副作用だろうか、それぞれよろめき頭を抱え蹲る。あらあら、ふふふ褐色くんも目眩?肩を貸してあげましょうか??さてさて赤毛赤毛と...あ、無事で何より。自分より周りを介抱するのに尽力するなんてさすがママ...!後で会いましょう。
「...さてと待たせてごめんなさいね、私の用事は済んだわ。さ、次に行きましょう?
あらあなた大丈夫?顔色が悪いわね、医務室へ行く?
「せ、先生....私も..」
「ぼくも...」
...他に具合の悪い子は.....そうよね、わかってたわ。じゃあここに固まって...ヴェルケーニャ シェンギルッテ グズホン
...残ったのはこれだけかしら?意外と情けないのね。着いてらっしゃい、先に登録しちゃいましょう」
未だしゃべり続ける小人を後目に数少なくなった烏合の衆は列をなし食堂を脱出!私も列の最後に戻ることに成功!ちょうどラナを使いすぎた私の顔はこの集団と馴染むだろう。
.....退散!
難を逃れ学園巡りツアーはここで終了した。初めはあんなにもピィチィヤイガヤ騒いでた太いのと令嬢はげっそりした顔をしている。あらぁ?取り巻きは全員救護室?きっと魔法の訓練をしてこなかったのね。まぁ?この世界に人間も使えるラナが満ち始めたのはお祖母様がこの世界に渡ってきた時で活用され始めたのはつい最近だから仕方がないわ。でぇもおやおや、褐色も同じかね。あんなのお祖母様のモエバナシに比べれば相槌も打たなくていいし全然余裕よ、これも元を辿れば学園長のお陰であり学園のお陰?
...おっと




