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〔チチチッピピッ、、〕
外の鳥の声で朝がきたことがわかり私は目を覚ます。
起きるとお父さんはまだ寝ていた。
昨晩お酒を沢山飲んでいたから寝かせておこう。と思い布団から出た。
〔ジワァ〕と嫌な感触がし、ズボンを見ると血が沢山漏れている。
自分で冷や汗が流れるのがわかった。
「おはよ!早いな!どうした?」私が布団から出た事に気付きお父さんは目を覚ました。
「血が、、」小さい声で話す私にお父さんはびっくりしたような顔でこっちを見ている。
「ちょっと待ってろ!」お父さんは買い物袋をガサガサと漁り
何かを探しているようだった。
「ほら!これを使え!お父さん先生にちゃんと教わったから。」
お父さんが差し出してくれたのは生理用のパンツとナプキンだった。
私は気まずくそれを無言で受け取りトイレに走った。
(どうしよう沢山血が漏れた。恥ずかしい。なんで大人になんかならないといけないの。)
いつもより長めにトイレの中に籠り
そっとトイレから出た。
部屋を覗くとお父さんが布団を見ている。
ブツブツ何かを言ってるのが聞こえた。「布団買ったばっかりなのに。俺だって好きでこんなに働いてるんじゃねぇんだ。布団血だらけでどうすんだ、これ。洗うか?」
優しいお父さんの知らない顔を見てしまった。と思った