3/9
3
5年生になった私は少しずつ少しずつでも母を失った悲しみを父の存在で補えるようになってきた。
いつも通りの朝、いつも通りの時間に起こされいつものように学校へ行った。
授業中、3時間目の終わりのチャイムがなる頃、突然味わった事のない下腹部の鈍痛に見舞われた。
(痛い、、保健室に行こう)
そう思い授業の終わりを待った。
ーキンコンカンコーンー
耐えきれず早めに椅子を蹴るように立つと「〇〇ちゃん!!」と大きな声出呼び止められた。
振り返ると私の1番の親友であるりえちゃんだった。
「どうしたの?」私が聞き返すと
「血が、、、、」と真っ青な顔で私の膝の辺りを見て言うりえちゃんの視線に合わせるように
私ら自分の膝を見た。