生かさず殺さず
生活保護基準の大幅な「改正」が、参院選の後に予定されている。
ひとことで言うと、「生かさず殺さず」の状態に。
電器製品で認められるのは冷蔵庫だけ。
それも「冷蔵の機能だけ」の商品で、
「冷凍庫付き」は除外される。
洗濯機と掃除機は、保護基準から除外。
「手洗いしたものを、手でしぼって乾かせ」
「掃除は、ホウキとちり取りで可能」
テレビも除外。
「ラジオで間に合う。テレビはぜいたく」
エアコンは、夏場の生存に影響するので、渋々認められる。
ただし、冬場の暖房には「できるだけ使わないように」
強力な行政指導が予定されている。
新聞(一般紙)の購読も、保護の基準から除外。
「ラジオで間に合わせろ」
「読んで理解できるのか?」
「読むのはテレビ面だけだろう」
「読みたいなら、図書館へ行け」
郡部では、通院等のために軽自動車の保有が認められる場合もあるが、
これについても、
「軽乗用車はぜいたく。軽貨物車だけを仕方がないので特別に認める」
に変更される。
具体的には、アルトやミライースの最廉価タイプだけが、
渋々ではあるが容認される。
これ以外の軽車種の保有は、いっさい認められない。
いわゆるハコバンの軽貨物車はアウト。
「アルトバンより高価。燃費もよくない」
こういう措置が予定されている最大の理由は、
基礎年金だけ受給で、生活できない高齢者が増えていること。
そして、アメリカから高額な兵器を「爆買い」して、
支払いに数年かかるため、
社会福祉の予算を削減するでもしないと、
やりくりがつかない。
現時点でそれを公表すると、
与党が参院選で不利になりかねないので、
報道規制がかけられている。
大阪やその周辺の市民に多大な不便を押し付けて開催されるG20は、
ごく一部の富裕層だけに利益をもたらし、
底辺の国民にプラスになることはまったくない。