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88 三年前、兄に接近したトワの目的

 ダイスケ:君は殺してはいない。そうだね?

 コトコ :兄のファイルの中に、藤堂さんが挿入した文章がたくさん記されていました。その中に、トワが兄を殺したのではないことも記載されていました。それで自分の誤解に気付きました。中埜貿易を名乗る組織は私をトワのもとにしむけて、二人一緒に殺す気でした。

 ダイスケ:もう一度聞く。君は殺してはいない、そうだね?

 コトコ :人を殺したことはありません。もちろんトワも殺してはいません。しかし、中埜貿易の代表者である君国という男から支給された拳銃を持っています。それで人を撃ったこともあります。

 ダイスケ:小暮ミクも拳銃を持っているの? 運転していた男も?

 コトコ :トワもシンヤも、皆持っています。それに、他にも幾らかの火器を所持して行動しています。

 ダイスケ:シンヤとは誰?

 コトコ :彼もトワも、元々中埜貿易の人間です。トワは組織所属の工作員として、ファイルの在りかを聞きだし、殺すために兄に近付きました。しかし、兄はトワを、

                                   

 画面の奥で私はためらった。

 キーボードを打つ手が震える。

 緩慢な画面上の会話の中に、この言葉を打ちこむのが少しだけ怖かった。

 相手は防衛庁の人間。警察とはまったく違うとは言え、国家権力なのだ。

 お兄ちゃん。津久田さんは信用できる人ですか?



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