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明日からLv1冒険記  作者: 江野 守
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プロローグ2

本日二話目です

「やってしまった......」


 俺は現在、自分の失敗を大いに恥じていた。こんなこと少し考えれば分かることだったはずだ。そう先輩は一年早くここに入学して別の時間を歩いていたのだ。こうなっていることは想像出来てなくてどうする。

 先輩のいるクラスは学校の端にある。そこは階段のすぐ側にある教室で、もう一つ上の階に上る階段に足をかけると教室の風景が見える。そこでみた光景は


「まだ授業してますやん......」


 美奈先輩は勉強中でした。

 そりゃ、やっと顔を見に行ける踏ん切りが付いて、舞い上がってましたよ俺は。でもさ。こんな出鼻を挫かれるようなミスをするかね。

 美奈先輩は高校二年生だ。よって授業のカリキュラムが違う為、今日は俺の時間割よりも一限多かったみたいだ。つまりこれが終わるまで何かで時間を潰さないといけないらしい。

 こんな目立つ位置にいるわけにもいかず自分の教室に戻る。そうしたら他のクラスメイトは帰宅と部活に向かったみたいで誰もいなかった。

 

 俺は丁度良かったと思い自分の席に戻り、スマホを取り出してアプリで時間を潰す。

そんな中で俺は中学の時のことを思い出していた。


「芸術鑑賞部時代は楽しかったなー。メンバーで隠れて学校でオタク活動。マジで青春という実感があったね」


 中学生時代。

 俺は芸術鑑賞部という名でごまかした。サブカルチャー部に属していた。パッと見ただけではただの変な名前の文化部だ。俺も最初はテニス部とかの運動部に入ろうと思っていたが、そこで運命の出会いがあった。


「芸術鑑賞部。部員を募集しています。良かったら入りませんか?」

 

 一目惚れだった。

 校庭の前で行われていた部員募集のチラシを配っていた中を登校していた時に、目の前に不意に出されたチラシを受け取って顔を上げてみたらそこには美奈先輩がいた。


 当時、中学一年生だった俺は一つ上の先輩。白井美奈に恋をした。そして、そのまま芸術鑑賞部に入り初めてオタク文化にふれた。


 他にいた先輩方に色々なアニメや漫画、そしてライトノベルを進められ、それを読んだり見たりした。勿論、アニメ化の情報がSNSで流れれば、それに一喜一憂する程度に現在はどっぷり浸かっている。感謝もしてるし、どれも思い出として残っているが、強く残っている出来事はやっぱり美奈先輩との会話や活動だ。

 美奈先輩と話を合わせる為にアニメや漫画を選んだりしたこともあった。そして、部活存続の為に行った芸術関係の文献のレポート活動。絵画巡りを部員全員で行ったときに美術館で首を傾げながら。


「あはは。良くわかないね」


 と困り顔をしてた時は、キュン死するかと思ったね。そんな日々の中、美奈先輩は中学を卒業して、元々成績が良かったこともあり県内でも屈指の進学校に入学していった。


 その卒業式の時、俺は決めたのだ。この高校に俺が入学出来たのなら美奈先輩にその進学していった先で告白をしようと。

 そして、俺はめちゃくちゃ勉強をした。元々、テスト前に一夜漬けが基本だった俺はいざ勉強を始めて見ても要領も悪くはかどらなかった。でも俺は頑張った。あれは死に物狂いの気狂いに近い状況だった。実際、勉強だけに体力を割いたお蔭で体育の授業でいきなり謎の気絶したりした。

 まぁそんな感じで中学三年の一年間を勉強に捧げた。


「そのおかげでこの高校に受かったんだから恋の力はすげーよ」


確実にモチベーションは美奈先輩の思いだけだ。辛いとき苦しいとき、美奈先輩の思い出を起こして頑張った、正直、俺めっちゃ気持ち悪いなと、素に帰って死にたくなったりしたけど忘れた。マジで忘れた黒歴史乙。


そして、思い出とスマホを使って時間を潰していると、美奈先輩の授業が終わっていることに気づきた。


「よし、行くとするか」


 改めて、用意を整えて階段を上る。

 このまま先輩に会って何を言うかはっきりは決めていない。ガチガチに決めていたら会った瞬間に全部吹っ飛ぶ可能性があるからな。俺、えらい。

 

 でも会ったら俺はいきなり告白をするのだろうか。歓喜余って何とやらって奴になるかも知れないがどうなるやら。

そして、美奈先輩の教室に着いてみたら衝撃の光景が待っていた。


「ぇぇえ?めっちゃ光ってるやん......」


 ガンガン目の前の教室が光っていた。想像の中でしか知らないけどスタングレネードが爆発したらこんな風になるじゃないかと思うほど。凄い光沢が俺を襲った。

 

「ど、どうなってんだよ」


 そう言っている中で俺の口が、にやけるを感じていた。

 これってよくある展開って奴だよな。最近よくネット小説で多いあれだよな。


「行くしかねーだろ!!この流れに!!」


そう言いながら俺は教室の窓を蹴り破って入り。


「っッてえええええ!!」


そのダイナミックな行動を取った俺は足をガラスで切り裂く結果になった。






春明が光の中に入った後に光は消え、門崎高校の2年6組25人と1人が姿を消した。そして、彼らは異世界に召喚されていった。

毎日投稿しようと思っていますが一話だけだったり、二話投稿したりまちまちになると思います。中途半端にはならぬように気を付けます。

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