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東方~青狼伝~  作者: 白夜
永夜抄編
70/112

Prologue


 ここは、時間の止まった場所。そして繰り返す歴史。


 彼女もまた、幻想郷にいた。


(※原作、東方永夜抄より……)




 



 暑い夏も終わりに近づいてきた。


 蝉の鳴き声が鈴虫の鳴き声に変わり始めた頃、それは起こった。


 最近は夜になれば気温もだいぶ涼しくなり、妖怪も人間も快適な生活をおくっていた。


 ……そう、おくっていたのだ。



 いつも通り平和だった。



 少なくとも、人間にはそう見えていた。




◇◇◇◇◇◇◇◇




 幻想郷の東の端──そこにある神社の屋根の上に、一人の少女が立っていた。


 真っ暗な夜を照らす月を見上げながら、真っ青な少女はゆっくりと溜め息をつく。

 まだ、霊夢は異変に気づいていない。

 仕方ないと言えばそうかもしれない。何故ならば、今回の異変は人間にはあまり影響がないからだ。


 そろそろ我慢ができなくなった“彼女”が霊夢を急かしにやって来る筈だ。

 「彼女が来たら、私も出発するとしよう」と、彼女は夜空に浮かぶ月を眺める。


 本来ならば満月が浮かんでいる筈の夜空には──“少しだけ欠けた満月”があった。

 夜に活動する妖怪達にとって、あの月は意味のないものだった。

 あの“偽物”の月からは全く力を得られない。

 無論、それは元が妖獣の彼女とて例外ではない。


 彼女──桜花は腕組みしたまま静かに相棒の到着を待っていた。

 今回は相手が相手だけに、一人では負けなくとも少々手こずる可能性がある。

 それならば、勝率を上げる為にはどうすればいいか……。

 答えは単純。一人で行かなければいいのだ。


 腕組みしていた桜花は、彼女の気配を感じて屋根から下の縁側を覗き込む。


 そこにいたのは境界を操る妖怪。幻想郷の管理者。隙間の妖怪──八雲紫。


 彼女は霊夢を神社から引っ張り出すと、二言三言言葉を交わし、直ぐに二人で夜空へと飛び立っていった。


 それを見送ると、桜花は背後に感じる気配に振り返る。



「よし、じゃあ私達も行ましょうか」



 背後に浮かぶのは巨大な剣を背負った少女。

 背中には透き通る六枚の羽。頭には黒いリボン。

 氷の妖精──チルノは笑顔で頷くと、桜花に手を差し出す。

 それを優しく握ると、二人は紫と霊夢を追いかけて夜空へと飛び立った。




◇◇◇◇◇◇


 遠い昔、幻想郷に三人の人間がやって来た。


 歴史に埋もれ、最早物語の中でしか語られない少女達。しかし──



 ──彼女達もまた、幻想郷にいた。




◇◇◇◇◇◇◇



 東方永夜抄~Imperishable Night.~



・人と妖怪を選択の刻


『永遠の桜吹雪チーム』


特殊能力・アイテムが画面下で停止し、画面外に出ていかない。



・人間側(妖精)

「氷精・チルノ」


移動速度・速


特技・剣を使い敵の弾幕を消す事ができる。


ショット・氷針


『スペルカード』

冷符「パーフェクトフリーズ~ADVENT~」

 画面内の弾幕を全て凍らせて破裂させる。威力は低い。


『ラストスペル』

「超⑨武神覇斬~vel.5」

 画面内の全ての弾幕を凍らせ、同時に前進しつつ何度も切り刻む。威力は高い。




・妖怪側

「守り神・鈴音桜花」


移動速度・遅


特技・妖怪側でも敵の使い魔を破壊できる。


ショット・妖力槍


使い魔・ホーミングアミュレット


『スペルカード』

縛符「束縛のグレイプニール」

 画面中央を六つの光弾で囲み、爆発させる。威力が高いが、範囲が限定されていてムラがある。


『ラストスペル』

「瞬狼幻想」

 画面内を縦横無尽に駆け巡りつつ攻撃する。ダメージは画面内ならどこにいても受けるので使いやすく、威力も高い。





 少女祈祷中……




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