表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方~青狼伝~  作者: 白夜
妖々夢編
43/112

妖々夢プロローグ


 幻想郷は今日も賑やかだった。


 ただ、異変はたしかに始まっていた。


 始まりは、一人の亡霊が見つけた一冊の書物からだった…。





 白玉楼──。


 そこは冥界に建てられた巨大な屋敷。

 死んだ人間の魂が訪れる場所。


 その冥界の主にして、死を操る女性がいた。


 名を、西行寺 幽々子という──。





「う~ん、困ったわねぇ~」


 幽々子は困っていた。冥界の主としての仕事に必要な道具を整理しついるところなのだが…如何せん、普段からのほほんとしている彼女は、蔵の中で道具が見つからずに右往左往していたのだ。

 彼女の部下である庭師の少女は現在買い出しに出かけて此処にはいない。

 よって、幽々子は一人で蔵の中を整理していたのだ。


「えっと……あれがあそこで…これが……あ~ん、妖夢~助けて~」


 あまりの資料の量に幽々子は涙目になっていた。

 ふぅ、と溜め息をつきながら近くの椅子に座る。


「まったく…いつの間にこんなに量が増えたのかしら…」


 目の前に散らばる無数の資料や道具の数々。その全てのことを幽々子は覚えていない。千年以上の年月は彼女の記憶を蝕み、些細なことから忘れていく。


「さてと…もうひと頑張り……あら?」


 幽々子が立ち上がろうとした時、一冊の本が目にとまった。

 その本は相当古い物だとわかる。しかし、不思議なことに一切の汚れや染みが無い。


 幽々子は興味本位でその本のページをめくった。



 これは、雪の降るある冬の日の出来事──。










~人里・稗田家~


「お邪魔しました」


「いえいえ…またいらしてくださいね、桜花さん」


 この日、桜花は人間の里の稗田家を訪れていた。


 桜花が幻想郷に再び姿を現して早くも数ヶ月が過ぎていた。

 季節は変わり、寒い冬の季節は終わったはずだったが、幻想郷はまだ真っ白な雪で染まっていた。


「では、幻想郷縁起の編集が完成次第、お伝えしますね」


「うん、あっきゅんも体に気をつけるんだよ?」


「桜花さん、その…“あっきゅん”はちょっと……」


 そう言うと、少女…稗田阿求は恥ずかしそうに俯いた。


「何言ってるのさ。あっきゅんはあっきゅんじゃない♪」


 そう言うと、桜花は手を振りながら空に飛び立った。


「さてさて…そろそろ霊夢を解決に行かせるかな」


 現在の幻想郷は異変の真っ只中である。暦の上では春になったが、幻想郷にはまだ雪が降り続けていた。


 春雪異変と呼ばれるこの異変は冥界の主、西行寺 幽々子が幻想郷中の春度を集め、西行妖を咲かせようとした異変だ。


 人里で買い物を済ませた桜花は、神社へと戻ると、早速居間に入る。


「霊夢、いるかしら?」


「ん~、いないわよ~」


 そんな気の抜けた返事をする霊夢は、炬燵から頭だけを出して幸せそうな顔をしている。


 ちなみにこの炬燵は桜花が作った物だ。電力ではなく、桜花の妖力を使って稼動している。霊夢が毎年寒い思いをしていると言うので桜花が作ったのだ。


「なんだ、いるじゃないの。そろそろこの異常気象の調査に出かけなさい」


「えぇ~やだぁ~」


 霊夢は嫌そうに顔を背ける。余程炬燵から出たくないのだろう。


「そう…じゃあ私が解決に行くわ。炬燵の動力が無くなるけどいいのね?」


「ぐっ……わ、わかったわよ。行けばいいんでしょ!?」


「よろしい♪」




『…桜花、私はどうすれば?』


 突然頭の中に声が響く。

 しかし、桜花は驚くそぶりも見せずに微笑む。


『そうね、今回は貴女も手伝ってちょうだい……彩花』


『…ん、了解』


 そして、霊夢にばれないようにこっそりと神社の裏で、一つだった姿が二つに分かれた。




 こうして博麗主従コンビは博麗神社から飛び立った。


 そして、しばらくしてその後ろを、桜花そっくりの顔をした人物が追いかけて行った。








東方妖々夢~Perfect Cherry Blossom~



・主人公を選択すること


~青き伝説~

『鈴音桜花』


移動速度・速

低速時速度・中

ボム初期数・3

Cherry減少率・小


『特殊能力』


・オートアイテム回収の位置が画面の中央から上。

・エクステンド時にボムが二つ増える。



『ショット』


「青符 追尾タイプ」

~高速時~

・桜花専用ホーミングアミュレット。

 一定間隔で敵を追尾する弾幕を放つ。


~低速時~

・集中型妖力弾。

 ある程度敵を追尾する妖力弾を集中して放つ。霊夢の様に全包囲は追尾しない。


『ボム』


~高速時~


青符「夢想封印・青」

・追尾する青色の光弾を五つ放つ。威力はさほど強くない。


~低速時~


蒼符「夢想封印・蒼」

・青色の光弾を十個、前方に集中して放つ。集中攻撃なので威力が高い。







・裏の主人公選択


~青き伝説の影~


『鈴音彩花』


移動速度・速

低速時高速・遅

ボム初期数・3

Cherry減少率・大



『特殊能力』

・攻撃しないでいると、当たり判定が極端に小さくなる。


・喰らいボムの時にボムを二つ消費するかわりに威力が上がる(ボムが一つしかない場合は変化しない)


『ショット』


「黒符 威力重視タイプ」


~高速時~

・霊力弾

 敵に当たると少し爆発する霊力弾を前方に放つ。攻撃範囲はあまり広くない。


~低速時~

黒槍(くろやり)

 霊力で作った黒い槍状の弾幕を放つ。攻撃範囲は彩花の真正面のみ。



『ボム』


~高速時~

黒符「夢想封印・黒」

 黒い光弾を周りにばらまく。威力よりも周囲の弾幕を消すことを重視したもの。


~低速時~

拒絶「空間切断」

 周囲の空間を切り裂き、敵にダメージを与える。弾幕も同時に消せるが、切り付ける場所が前方に集中しているので、流れ弾が残る可能性がある。




……少女祈祷中





 妖々夢が終わったら幻想郷縁起で詳しく書きますが、桜花と彩花の分裂については能力です。


『分離する程度の能力』


 好きな時にお互いを入れ替えたり、分かれたりする能力だと考えていただければいいです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ