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東方~青狼伝~  作者: 白夜
風神録編
104/112

Epilogue


 今回は短いですよ。



 異変ともいえない異変が解決し、妖怪の山にある守矢神社では宴会が開かれていた。

 天狗や河童、妖精に山の妖怪、そして人間と神が笑顔で酒を酌み交わしていた。皆笑顔であり、それを眺める私も自然と頬が緩む。


 神奈子と諏訪子は改めて紫に挨拶し、霊夢にも謝罪していた。一緒に謝罪していた早苗の顔が青かったのは……まぁ、仕方ないことだろう。

 私にもしっかりと頭を下げる早苗を思わず撫でてあげた時の恥ずかしそうな顔はなかなかに可愛かった。……早苗の背後にいた霊夢の拗ねた顔もね。


 天狗との信仰関係の話も順調に進み、人間の里に分社を建てる算段もついたと神奈子は満足そうに笑っていた。

 諏訪子は元々信仰関係は神奈子に丸投げしていたらしく、そっちの話には関わらずに新しく弾幕ごっこで遊ぶことに夢中となっている。あの後、いつもと違う山の雰囲気を感じ取ってやってきた魔理沙とも勝負して結果は魔理沙の勝利。このまま負け続けるのは嫌だとはりきってスペルカードの改良を始めている。

 早苗は多少まだ霊夢に苦手意識があるのか霊夢の近くにいると居心地悪そうにしていた。霊夢はもうたいして気にしていないようだけど……これは時間が解決してくれるでしょう。


 私はそっと宴会場から抜け出すと、境内を出て湖へと向かう。

 沢山の御柱が立ち並ぶ湖に一人だけで立つ人影に声をかけた。



「―――彩花」



 私の声に視線だけをこちらに向けると、すぐに湖へと戻してしまった。

 諏訪子との弾幕ごっこが終わり、霊夢から話を聞いた私が急いで駆けつけた時、彩花はじっと空を睨みつけたままだった。

 それからどこか上の空だった彼女は宴会が始まった後、すぐに一人で抜け出していた。

 霊夢によると私に話したいことがあると言っていたらしいのだが、彼女はずっと口を開かないままだ。



「彩花、話があるんでしょ?」



 だから、私から彼女に踏み込むことにした。

 彩花は戸惑うように視線を彷徨わせると、一度深呼吸をしてから振り向いた。



「……桜花、那由他という名前に聞き覚えはあるかしら?」



 やっと口を開いた彼女から出た言葉は以前に永琳からも尋ねられたもの。



「いいえ、知らないわ」



 だから私も以前と同じ言葉を返した。

 その返事に顔を俯かせた彩花の瞳が潤む。涙を堪える彼女に思わず駆け寄った。



「ちょ、ちょっと、どうしたのよ彩花!?」


「……ごめんなさい」


「……え?」


「ごめんなさい、ごめんなさい……」


「……彩花」



 何に対して謝るのか私にはわからなかったけど、彼女にかける言葉が見つからなくて、私はただ彼女の背中を撫でてあげることしかできなかった。


 那由他という名前が私や彩花にとってどんな意味を持つのか、私にはわからないけど……。


 ただ、何か嫌な事が起きそうな予感だけがどうしても頭から離れなかった。




 キャラ崩壊を待っていた皆さん、申しわけない。シリアスになっちゃった(汗)


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