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消えた歌、響く声  作者: セバスチャン
臨界の祈り
58/68

決戦の夜、揺れる心

最終日、午前中。

音葉は静かな部屋で、深いため息をついていた。

一昨日のセバスの突然のギフティングが、彼女の緻密な計画を揺らがせていた。

「このままじゃまずい…」と呟き、

彼女はスマホを手に取り、配信外で動き出す。

Discordを開き、自枠の熱心なリスナーや事務所のライバーに指示を飛ばす。

「今夜は攻めるわよ。予定通り、全員で。知ってる人にできるだけ声掛けして」

その声には冷徹な決意が宿っていた。

事務所の力で集めた支援部隊へ、静かに最後の確認メッセージを送信した。

「ミィコを抜くのは今夜。準備はいい?」


18:00

音葉の配信が幕を開ける。

冒頭から雰囲気が異様に張り詰め、

次々と現れる“外部支援部隊”が一斉にギフトを投下し始める。

「音葉支援隊」「夜桜分隊」と名乗るグループが、

画面を彩る華やかなエフェクトで埋め尽くす。

コメント欄には「何!?」「すごい連携!」と驚きの声が溢れ、

賞賛と静かな緊張感が交錯する。

音葉は冷静に微笑み、「みんな、ありがとうね」と返す。

その裏で、ミィコ枠への攻撃が着々と進行していた。


18:15

ミィコはいつもの穏やかな雰囲気で配信を始める。

ギターの音色が静かに響き、彼女の優しい声が部屋を満たす。

だが、すぐに音葉枠の異変に気づいたリスナーが現れ、

コメント欄がざわめき始める。

「やばい、音葉さんとこすごいぞ」「今のままだと抜かれるかも」

声が飛び交い、不安がじわりと広がる。

コメント欄が一時沈黙し、ミィコはそれを感じ取る。

彼女は一瞬目を伏せ、心の中で「セバスさん、カクカクさん…」と呟く。

だが、動揺を隠し、「まだ大丈夫だよ、みんな」と微笑む。


18:30

空気を切り裂くように、ヨミ姐がコメント欄に飛び込む。

「まだ終わってないよ!」と力強い声が響き、

ナナシにスペース開設を促し、きぃちゃんにSNS投稿を依頼。

きぃちゃんはファンアート付きで「#ミィコをステージへ」を投稿し、

ナナシが「#夜の奇跡を見届けて」を拡散。

タグ運動が徐々に広がり、ミィコ枠に再び熱が戻り始める。

だが、ギフト総量では音葉の外部支援部隊に劣勢が続く。

ミィコは静かにギターを弾きながら、「みんな、ありがとう」と呟く。


21:00

ついに音葉がポイントでミィコを逆転。

音葉枠では「逆転成功!」「さすが音葉さん!」と歓声が上がる。

ミィコ枠では「もうだめかも…」「音葉さんすごすぎる」の声が漏れ、

諦めの空気が漂い始める。

だが、ミィコは動じない。

彼女は深呼吸し、静かに次の曲を奏で始める。

ギターの音が部屋に響き渡り、その瞳には諦めではなく、新たな闘志が宿っていた。

「まだ終わらないよ…」と心の中で誓い、

リスナーに向け小さく微笑む。


#ミィコをステージへ #夜の奇跡を見届けて #音葉対ミィコ #逆転劇 #最後の闘志 #ギフト戦争 #支援部隊 #ライバーの戦い #配信の熱気 #希望の光

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