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消えた歌、響く声  作者: セバスチャン
誓いの夏、灯る想い
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さくらもち“衝撃参戦”

エントリー最終日。

蒸し暑い空気が部屋にまとわりつく中、ミィコはベッドに腰を下ろし、スマホを手にしていた。画面をスクロールする指先が止まり、汗ばむ額をぬぐう。

スターライトフェス、最終エントリーリスト。ファミリーのコメントが静かに流れはじめる。


「最終日だね」

「ミィコ、信じてるよ」


優しい言葉が、張り詰めた胸を少し和らげる。だが次の瞬間、コメント欄が一変する。


「さくらもち参戦!」

「……嘘、まさか……あのさくらもち!?」


伝説の名が画面に表示された。

かつて一世を風靡した歌配信の女王。圧倒的な表現力、誰も真似できないステージ。数年の沈黙を破り、今まさにエントリーされた。

SNSがざわめき、リスナーたちの希望は一気に塗り替えられていく。


「これは勝てない……」

「終わった……」


ファミリーの声も揺れる。

ミィコの胸に、かつて敗北を喫したあの冬の記憶が蘇る。届かない声、叶わなかった夢。

スマホを握る手が震える。


でも——


その奥底には、まだ消えきらない炎があった。

どんな相手でも、自分の声で、想いで、戦いたい。憧れも悔しさも、全部引き受けてきたからこそ、ここで逃げたくない。


「勝てるかなんてわからない。でも——私は、私のすべてで歌う」


静かに、そして力強く。

彼女はコメント欄に一言だけ打ち込んだ。


「大丈夫。私らしく歌うよ」


その言葉が、ミィコ自身の背中を押していた。



#スターライトフェス #ライバー物語 #歌ライバー #配信者の日常 #さくらもち参戦 #ミィコの挑戦 #夢を追う人へ #エモい配信 #声のチカラ #推し活ドラマ


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