誕生日に落ちた一滴の歌声
ミィコが歌い終えると、彼女は息を整えながら笑顔で言った。
「セバスさん、誕生日プレゼント、どうだったかな?ねえ、オマケでもう一曲、どう?」
思わずセバスは笑ってしまい、コメント欄に書き込んだ。
「もういいわ!w」
視聴者たちの反応がすぐに返ってくる。
「セバスさん、笑ったw」
「ミィコ、頑張りすぎ!」
画面の向こうにある空気が、なぜかあたたかく感じられた。
セバスは静かに目を閉じ、ミィコの歌声を思い出した。
――この心の砂漠に落ちた一滴は、すぐに乾いてしまうかもしれない。
それでも。
孤独な誕生日の夜に、彼女の歌と視聴者たちの言葉が、確かに小さな光を灯した。
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【あとがき & 次回のお知らせ】
心のどこかで誰かの言葉や声を待っている夜。
セバスにとって、あの誕生日の歌声は、そんな夜に静かに落ちた一滴の恵みでした。
さて、次のお話は——
あの日、彼を迎えた側の視点へと切り替わります。
ミィコがセバスと出会った「その後」に何を感じたのか。
彼女がどんな想いで配信ボタンを押していたのか。
その小さな胸の内に迫る、少し照れくさくて、ちょっと温かい物語です。
次回更新は【5月8日】予定。どうぞお楽しみに。




