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君がわたしにくれたもの  作者: 雨世界
飛鳥 あすか ただ、まっすぐに生きる。
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 二人がバイト先に行くと、そこには店長さんと一緒に朝陽先輩がいた。

「おはようございます」

「おはよう」

 と二人が木野さんと明日香に挨拶をする。木野さんと明日香も「おはようございます」と二人に挨拶を返した。

 明日香が更衣室から出ると、休憩室にいたのは朝陽一人だけだった。

 朝陽は明日香の顔を見ると、少しだけ申し訳なさそうに小さく微笑んだ。明日香はできるだけ普段通りに振る舞おうとしていたのだけど、その演技はあまり上手くはないようだった。

 五十嵐響子先輩と付き合ってから、朝陽は以前よりも随分と明るくなったし、雰囲気も軽くなった。そんな朝陽の姿はずっと朝陽を見てきた明日香の目にも以前よりも強く輝いて見えた。それがすっごく悔しかったし、辛かった。

 自分ではこれほど朝陽先輩のことを輝かせることができないだろうと明日香は思ってしまったのだ。

 その日のバイトはなんだかあまり集中できなかった。

 明日香はバイト終わりにメモ帳に「もっときちんと仕事をすること!」とメモをした。

 それから明日香はみんなに「お疲れ様でした」を言って、バイト先をあとにした。

 その帰り道、夜空にはとても大きな月があった。

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