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君がわたしにくれたもの  作者: 雨世界
飛鳥 あすか ただ、まっすぐに生きる。
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1 飛鳥 あすか ただ、まっすぐに生きる。

 君がわたしにくれたもの


 飛鳥 あすか


 ただ、まっすぐに生きる。


 梢明日香が日野梓にデートに誘われたのは、明日香が朝陽に振られた直後の時期だった。いつもだったら間違いなくそのお誘いを断った明日香だったけど、そのときは梓の申し出を受け入れて、二人は次の休日にデートをすることになった。

 デートのコースは朝陽と同じコースにした。

 梓とのデートはすごくうまくいった。天気も晴れていたし、動物も可愛かったし、美術館は楽しかったし、レストランの料理も美味しかった。

 明日香のデートプランとしては百点満点のできである。ただ相手が林朝陽ではないというだけで……。

「明日香は、今、フリーってことでいいんだよね?」とデートの夜に梓は言った。

「まあ、そうだよ」と明日香は答える。

 すると当然のように梓は明日香に愛の告白をした。自分と付き合ってくれないか、と梓は言った。それを明日香に言うことのできる機会を、ずっと梓は待っていたようだった。

 明日香は梓の告白をその場で断らなかった。「……少しだけ、考える時間が欲しい」と明日香は梓に言った。

 そんなことを自分が言うなんて、明日香はこの瞬間まで思っても見なかった。自分でも、自分の言葉にびっくりした。梓は「わかった。いつまでも待つよ」と明日香に言った。

「ありがとう」と明日香は言った。

 そして、その日の二人のデートは終わった。

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