表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】妻は異世界人で異世界一位のギルドマスターで世紀末覇王!~けど、ドキドキするのは何故だろう~  作者: うどん五段
第一章 異世界人現る!!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/67

第18話 カズマを狙う女狐女王は――

お越しくださりありがとうございます!!

 ――女王side――



 一方、城では他国からの手紙が大量に押し寄せ、中には断交すると言う国からの手紙も多く送られてきていた。

 まさにカズマが口にした通り、信用、信頼を失ったことによる国へ対する大打撃だ。

 手紙を読む女王は髪を振り乱しながら奇声を上げ、王配は手がつけられない女王相手に困惑していた。



「何故こんなことになりましたの!? 何故!?」



 奇声を上げながらも、次々と届く他国からの手紙や書類を前に、ついに女王はソファーに座り込んで涙と汗で流れる化粧をそのままに顔を伏して歯を噛みしめた。

 実際、ちゃんと依頼料を支払っていれば済むだけの話だったのだが、女王と王配はマリリンがリーダーを務めるギルドを軽視していたのである。

 無論、あれだけのギルドを軽視し、依頼料を踏み倒していた事は他のギルドにも知れ渡るのも時間の問題であり、また他の冒険者ギルドも国からの依頼を受けることを拒むのは必然だろう。



「……それで、あの筋肉ダルマのギルドは、今度は何処の国に移籍なさるの」



 何度も使者を出し、移籍先を聞き出そうとしたがすべて失敗していた為、呼び出されていた使者は歯切れ悪く「解りませんが、移籍の準備を進めていらっしゃいます」とだけしか言えなかった。

 今すぐに踏み倒した依頼料を支払えば、考え直してくれるかもしれない。

 そう使者は思ったが、それだけの膨大な金貨等、この国にはない。

 そんな金があれば、女王は間違いなく、パーティーでマリリンが着ていたドレスや宝石類を全て買いあさっていただろう。


 ――女王は嫉妬していた。


 あのマリリンの夫と名乗った、カズマと言う青年。

 この国では珍しい美しい黒髪と黒い瞳を持ちながら、頭脳明晰で財力も恐ろしい程にある。

 何より、美しい彼が、あのマリリンの為だけに、あれほどのドレスや宝石を用意したことにも腹が立った。


 自分の夫とは違い、他の女に手を出すような真似もせず。

 ただ一途に、あのマリリンだけを心の底から愛している姿が羨ましくて、妬ましくて、何より――欲しい。

 誰もが羨むほどの美貌を持つ自分を前にしても、全く興味のない瞳で自分を見ていたカズマが、憎くも欲しかった。



「……カズマとなら、子が出来るかもしれない」

「一体何を言い出すんだい!?」

「だってそうでしょう? 王配としてわたくしの許へやってきてから今に至るまで、貴方が他所で女に手を出しても、誰一人子供が生まれないじゃないの。子が出来ないのは貴方に問題があるのではないかしら?」



 女王は夫に厳しく告げると、彼もまた顔を引き攣らせながら「そんなことは」と言いかける。



「一年の猶予をあげますわ。それでわたくしに子が出来なければ出ていきなさい。平民……いいえ、奴隷に堕として差し上げますわ」

「そんな!!!」

「そして……カズマを新たなる王配にするのよ」



 あれだけ若いならば性欲も強いだろう。

 経験があのマリリンだけ言うのなら、自分が手取り足取り、色々な事を教えていくのも悪くはない。

 一年と言う間に、自分の身の回りもどう変わるかは分からないが、唯一、その一年後にはカズマを自分の王配に決める事だけが楽しみになった。



「こんなところで終われないわ……絶対に……絶対に」



 読んでいただきありがとうございます!

 第一章完結!

 毎日更新中です!


 第二章も応援よろしくお願いしますm(__)m

(マリリンに胃もたれしてませんか? 大丈夫ですか?)


もし続きが気になる! や応援等ありましたら

イイネや★よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ