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短編集

ネクロマンサーは、死人に夢を見る。

作者: 月見里さん


 私の趣味は、墓荒らしである。

 私の趣味は、死んだ人の解剖である。

 私の趣味は、屍人の改造である。

 私の趣味は、死んだ人を生き返らせることである。


「ドクター。今日もご飯を食べてくれないのですか」


「忙しいんだ。これが終わったら食べるから」


「そう言って昨日も食べてくれませんでした」


「それは……悪かったな」


 私の最高傑作は、私の日々の世話をしてくれる。

 私の一日を支えてくれている。


「今日は、自信があるんです。是非とも、出来たてを召し上がって頂きたいのです」


「…………そこまで言うのなら、仕方ないな」


 私の最高傑作は、私へそう言って無理やり休憩させる。

 私は、どうにもこの子には頭が上がらない。


「ドクター、明日はお休みしましょう。久しぶりにお出かけするのもいいですよ」


「……あぁ、そうだな」


 私の最高傑作は、私をいつも連れ出してくれる。

 私の最高傑作は、私をいつも連れ出してくれた。

 私の最高傑作は、私をいつも連れ出してくれていた。


「さ、愛するドクター。今日も死にものぐるいで生きていきましょう!」


「…………あぁ、そうだな」


 私の最高傑作は、あの日と同じ笑みを浮かべていた。

短い話ですが、面白いと思っていただけると嬉しいです。

良ければ、ポイントなど入れてくださると泣いて喜びます。

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