第一話 異世界生活はじまる!
ある日のこと俺は偶然、友達がいじめられているのを見て、そのいじめていた奴を病院送りにしたら、まさかの高校中退さらには、俺がいじめていたと誤解されて友達は1人もいなくなってしまった、それで今は、絶賛引きこもり中。
[もう3週間も学校行ってないな]
パソコンを見ながら俺は1人で呟いた。
そんな時面白そうなサイトを見つけた。
[異世界に行ける自殺のやり方]
正直気は進まなかったが、ずっとこんなクズな生活から抜け出したかった、それに
[もう死のうと思っていたから丁度いいか]
俺はそのサイトに書かれたとうり変な魔法陣を自分の部屋の壁に書いてそのまま首を吊って死んだ、すごく苦しかった
気が付いたら一面真っ白な部屋に居た。
[異世界あるある、めちゃくちゃ美人の女神が来て異世界に飛ばしてくれるやつだ!]
そんなことを言ったら
[君面白い人だな]
多分こいつが神か、イケメンだ最悪だ。
[君本当に異世界?というやつに行けると思っているのかい?]
まじかよ俺死んだのに、異世界行けないのか?てかこの神イケメンだからって調子乗ってるな、ウザすぎる。
[普通に自殺だから地獄行きだよ]
神は俺を煽るように言った。
[本当に?]
[本当だよー]
確かに考えてみれば普通に自殺だから地獄行きだよな、何で俺こんなことにも気がつかなかったんだろうか。
[そんなに落ち込むなよ]
[嫌、落ち込むだろ普通]
突然真剣な顔になった神が、
[でも僕は君の事をとても面白い人だと思っている、だから]
[だから?]
[似たような場所で生き返らしてあげるよ]
[本当か!]
[でも僕の事、調子乗ってるとかウザいとか思うのやめて]
心読めるのかよ、でも異世界行けるのなら何でもいいや。
すると神がいきなり、
[じゃあ今から飛ばすよ]
[待て、心の準備が]
自分の体が薄くなっていく、
[待てって言ってるだろがーーーーー!]
そうして、俺の異世界生活が始まった。
[おい、何だよこれ]
普通こういう異世界ものには回りを見わたすと、エルフだの猫耳だのがいて、テンションが上がるはずなのに、
[何で俺の住んでいた、世界と変わらないんだが]
今いる街には、信号もあるし車も通っている、元いた世界で言うと雰囲気はフランスっぽい、唯一違っているところといえば、
[剣を持ち歩いてる人がいるぐらいか]
早速絶望、俺の理想的な異世界転生はどこにいったのやら。
そんなことを思っていると、あることに気づいてしまった、
[俺どうやって生きるんだ]
そんなこんなで、3日も飯を食うことができす、俺の意識は消えた。
[知らない天井だ]
一回言ってみたかった、とはいえここは本当にどこだ。
部屋に軍服のような物を着ている少女が来て、俺に話かけてきた。
[体調のほうは大丈夫か?]
来た、美少女だ。
[はい、お陰様で]
いかん俺、いくら女子と話すことがなかったとわいえ緊張し過ぎだ。
[それは良かった。えっと自己紹介がまだだったな]
[私の名前はアル、この国の騎士団長だ]
マジか、この世界騎士がいるのか、てゆうか女騎士で団長とか最高かよ。
[俺の名前はカイトです、助けてくれてありがとうございます]
[いや、騎士として当然なことをしたまでだ]
自分を騎士団長と名乗ったアルは、黒髪ロングでスタイル抜群、おまけに胸がでかい、とうとうヒロインが登場しました、正直過去一嬉しい。
するとアルが、
[何故君は、あんな所で倒れていたんだ?]
どうやって言い訳しよう、
[遠くの街から来て、そのお金がなくてですね、それで...]
終わった、絶対変なやつだと思われた、まぁ事実だけど。
[君もしかして別の世界から来たのか?]
何故バレた、こういうのはバレずにストーリーが進むものではないのか、しかも気づいたということは俺の他にもここに来た奴がいるってことかよ。だから元いた世界と似ていたのか。
[そうです。すいません嘘つきました]
アルがいきなり声を大きくして、
[では神の使徒様だったのですね!]
[......は?]
[この世界では他の世界から来た人は、神の使徒と呼ばれていて、神の使徒様は、この世界を救う英雄なのです!]
俺は今から人型ロボットにでも殺されるのかな。
[では使徒様は、今は休んでてください。]
[では私はこれで、失礼します]
あの顔だけ神の下っ端は嫌だが。
[様呼びがこんなに気持ちいいものだったとわ]
そんなことを呟やいた。
[にしてもこの部屋本沢山あるな]
どうやら、ここは城らしき場所で、書斎なのだろうか、壁一面に本が並べられていた。
俺は情報収集のためそこにあった本をあらかた読んだ。
そしてこの世界の事はある程度わかった。まずこの世界の文明は俺の元いた世界とあまり変わらないこと、スマホもあるらしい、さらにさっき会った騎士の人は警察みたいなものらしい、あと一番大事な魔法とモンスターはこの世界には、あるらしい、やったぜ。
[そろそろ暗くなってきたし寝るか]
そのまま俺は眠りについた。
朝起きたら急にドアが蹴破られて、
[起きろーー!]
いきなり部屋に入ってきた、少女が叫んだ。戸惑った俺は、
[起きてるよ、てかお前誰だ、まさか迷子か?]
俺が心配したように言うと、少女が、
[私を子供扱いするな、これでももう結婚出来る歳だわ!]
[我が名はミア、この国の騎士の副団長様だぞ!]
マジか、正直12歳から13歳ぐらいの子供にしか見えないのだが。
[俺はカイトだ、よろしく]
[私は神の使徒だろうが容赦しないからな!]
[ハイハイ]
[本当だからな!]
[へーい]
[王様がお前を呼んでいる、私について来い!]
ミアは赤い瞳で黒髪でアホ毛があるロリっ娘だ。本当に副団長なのかよ。
俺は疑問だったことをミアに聞く
[それで、この国の王様が俺なんかになんのようだよ]
するとミアが鼻を高くしながら
[そんなことも知らないのか?]
[しかたないから教えてやろう、いいかまずお前ら使徒は神に気に入られてたもので、ここでニ度目の人生をおくる]
俺アイツに気に入られてたのかよ。
[それで使徒はこの世界の危機を救うのだ!]
マジか、この世界に来てやっと主人公ぽいことできる。
[お望み通り、俺が世界を救ってやるよ!]
俺が威勢よくそう言うと、ミアは呆れたように、
[お前に出来るとは思えないがな]
このロリっ娘さっきから上から目線で、一応俺もこの世界だと偉いほうなんだぞ。
[着いたぞ、このドアの先に王様がいる]
ミアに案内された、場所にはでかい扉があった。
[よし、いくぞ]
扉を開いた先には、たくさんの騎士がいてその中にはアルもいた、玉座に座っているのは、いかにも王様ですと言わんばかりの髭を生やしている人だ。
ミアが膝をつかなが、
[王様、このものが例の使徒です]
[ご苦労]
急に深呼吸をした王様が、俺に向かって、
[ではそなたには、今から魔王を倒してもらいたい]
待ってました魔王討伐、やっぱり異世界といったら魔王だよな。
[分かりました、ではこの俺がちゃちゃっと魔王を倒してやりますよ]
俺が張り切ってそう言うと、王様が、
[それは頼もしいな、さてその装備だと厳しいだろ、実は今この国は戦争が始まろうとしていてな、戦力をあまりそちらに削るわけには、いかんから、金銭面的な問題には、こちらが負担しよう]
ラッキー、これで俺の異世界生活も勝ったも同然だな。
[それでお金以外に必要なものはないかね]
金以外もなんかくれるのか、なら欲しいものといえば
[チート能力が欲しいです]
俺がそう言うと王様が、困った表情になって、
[そのチート?というものはわからないが能力を与えることは無理じゃな]
使えないな、このじじい、てゆうかチート能力がないなら魔王討伐とか無理じゃね、俺普通に死ぬんだけど。俺が死なずに、安全になるには、
[じゃあ、この国の騎士の団長と副団長をください]
俺が無茶な事を言うと、
[わかった、そうしよう]
王様は案外、あっさりと了承してくれた、だがそれに納得していないのか。アルが、
[いやいやわからないだろ、そもそも戦争の時なのにこの私とミアがいないと国の戦力が落ちるし、魔王を倒すにしろ私の代わりがいないだろ!]
するとミアも、
[アルの言う通りだ、しかもこんな変態と一緒だなんて、死んでも嫌だ!]
おい、今日初めて会った人に変態呼ばわりとはどんな教育受けてるんだ、このロリっ娘。
すると、アルの隣にいた騎士が、
[代わりなら私がしよう]
うわ、またイケメンだ、この世で1番嫌いな人種だ。
すると王様はその答えを待っていたかのように、
[よし、ではカルマ、アルとミアが魔王を倒すまでお前が指揮をとれ]
[ありがとうございます王様、必ず期待に応えてみせます]
ミアが慌てながら、
[待ってください王様私たちはまだ納得していませんよ!]
だが、王様は、
[ミア、魔王を倒すことができれば1000万リラあげよう]
この国の金の価値は日本と変わらないはず、
[やります、やらせてください王様必ずやこの私が、魔王を倒してみせましょう!]
こいつ欲望に忠実すぎるだろ、ここまでくると尊敬する。
[父上私は金はいくらでもあります、だから]
すると王様が、
[スイーツ]
その言葉にアルは驚いたようだ、
[な!!!]
[1日ひとつまでだったが、1日ふたつまでにしてやろう]
この2人親子だったのか、ていうかそんなしょぼいことで命かけるバカいるのかよ。
[では、父上必ずや期待に応えてませます!]
はい、ここにバカが1人。
[では3人とも頑張りたまえ!]
......正直この2人を選ぶのは間違いだったのかもしれない、てか戦力がどうこう言ってたけどこいつらって戦力じゃないのかよ。
俺は2人に、
[......まあそんなことだから、これからもよろしくな]
そんなことを俺が言うと、アルが
[ああ、よろしく頼む]
隣にいたミアも
[金がかかってるんだ、足を引っ張るなよ、カイト!]
こいつは、相変わらず上から目線だな。
[ハイハイ]
俺は適当に返事をした。
正直、俺の理想的な異世界転生には、程遠いが、これから頑張るとするか。
そうして俺らは城を後にした。