表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【七世と森の少年】  作者: 有馬波瑠海
4/12

人を守る

こんにちわ!有馬波璃海ありまはるかです!


(。-人-。)(。-人-。)




この物語は、日本の万の神が住む森を舞台に、一人の少女が、森に住む不思議な少年と出会い、冒険し成長していく物語です。是非、ご覧ください


第三話まで、少年の名前を紫水(しすい)とさせていただきましたが、今回から、諸事情により、琥珀(こはく)と変更点させていただきます。



有馬波瑠海の作品一覧



◯長編小説◯

【時雨の里】(連載中)

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/


◯短編小説◯


【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】

https://ncode.syosetu.com/n1223gs/


【家の中の猟犬】

https://ncode.syosetu.com/n1830gs/




 私は、何も言えなかった。悪いのは人間。ここの神様達はずっとこの土地の人々を守っていてくれたのに、、、。


冊間(さくま)

「よいか、人間。死ぬ覚悟は出来たか?」


冊間(さくま)様が、私を再び恐ろしい顔で(にら)みうける。


【私】

「そ、そんな。ちょっと待ってください!!!」


琥珀(こはく)

冊間(さくま)、やめろ!!!!」


 琥珀(こはく)が、私の前に出て、私をかばう。その時だった、どこからともなく一匹の(たか)が現れ、血相を変えて、こちらへ飛んで来た。


【鷹】

冊間(さくま)様!琥珀(こはく)様!大変でございます!!!」


琥珀(こはく)

「どうした?何があった?」


【鷹】

「西の空より、この何百年か、見たことがないような、巨大な嵐がやって参ります。このままでは、この地は壊滅。ここに住まう生きとし生けるものものは、全て全滅してしまいます!!!!」


冊間(さくま)(さくま)

「なんだと!!?」


今までの冊間(さくま)の様子が一変し、動揺を隠せないようだった。


冊間(さくま)

「狼供!!今すぐに、この森の者全員を北の(やしろ)へ、逃げるよう伝令を出せ!」


冊間(さくま)は、半狂乱になりながら、言うが、琥珀(こはく)は落ち着いた様子でい。


琥珀(こはく)

「待て、冊間(さくま)。嵐は一刻ほどで、来てしまう。嵐が来るまでに、全ての生きとし生けるものを北の社へ避難させる事は不可能だ。」


冊間(さくま)

「えぇい。ならどうすると言うのだ!他に方法があるといのか!」



琥珀(こはく)

「あぁ。、、、あるさ。七世(ななよ)(ななよ)。少し向こうへ行っててくれるか?」


琥珀(こはく)は、優しい口調で、私に席をはずすように言ってきた。


七世(ななよ)

「わ、、、分かった、、、。」


 私は、琥珀(こはく)に促されるまま、神様の一団から離れた。



 十分に七世(ななよ)が離れてから、琥珀(こはく)冊間(さくま)に話しかける。


琥珀(こはく)

冊間(さくま)。南の森に"天の宝玉"がある。大昔に先代が作ったとされる"地の宝玉"とついになる玉だ。"天の宝玉"を使えば確実に嵐を封じ込めることが出来よう。」


 琥珀(こはく)はきっぱりと言った。


冊間(さくま)

「しかし、その"天の宝玉"は南の森に、人間作った'ほこら'に封印されている。あの'ほこら'には神は触れる事はおろか、近づく事も出来ぬ。どうやって、"ほこら"から、"天の宝玉"を取り出すというのだ?第一、宝玉を使った者は確かに、一時的に天地を揺るがす力を得る。その力は必ずや嵐を滅する事が出来るだろう。しかし、それは、己の命と引き換えだと言うことを忘れたのか?」


 冊間(さくま)はどこか焦っているようだった。この状況を打開(だかい)する方法が見つからないのだろう。琥珀(こはく)は冷静に話し続ける。


琥珀(こはく)

「確かに、"天の宝玉"は、神は触れることができない。しかし、人間ならば触れることができる。七世(ななよ)に天の宝玉を取りに行かせ、ワタシがその宝玉を使って、嵐を止めよう。」


冊間(さくま)

「お前、分かっているのか?死ぬのだぞ?」


琥珀(こはく)

「あぁ。その代わり、七世(ななよ)を森から解放してやれ。そして、金輪際(こんりんざい)人間に手出しを(たましい)するな。それが条件だ。」


 琥珀(こはく)はまっすぐに冊間(さくま)を見つめて言った。冊間(さくま)はしばらく考えていたようだったが言った。



冊間(さくま)

「、、、、ふんっ。自らの命を捨てても、人間を守るか、、、。よかろう。(われ)に誓って、その契約を守ろう。その代わり琥珀(こはく)、何としてもこの森を守れ。」


 驚いた。暴君で知られていた冊間(さくま)か他の者の言うことを聞くことなど、無いに等しかったのだが、自分の誇りよりも、森のこれからのことを考えたということだろうか・・・。


琥珀(こはく)

「良いのか・・・?」


 冊間(さくま)は、下を向き噛み締めるように言う。


冊間(さくま)

「この森を守れるのなら、致し方あるまい。契約は絶対だ。必ず守ろう。」


琥珀(こはく)

「かたじけない。」



 琥珀(こはく)は、冊間(さくま)に深々と頭を下げたのだった。

読んでいただき、ありがとうございました!(。-人-。)


次回も、是非、ご覧ください!(。-人-。)(。-人-。)






有馬波瑠海の作品一覧



◯長編小説◯

【時雨の里】(連載中)

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/


◯短編小説◯


【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】

https://ncode.syosetu.com/n1223gs/


【家の中の猟犬】

https://ncode.syosetu.com/n1830gs/



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ