人を守る
こんにちわ!有馬波璃海ありまはるかです!
(。-人-。)(。-人-。)
この物語は、日本の万の神が住む森を舞台に、一人の少女が、森に住む不思議な少年と出会い、冒険し成長していく物語です。是非、ご覧ください
第三話まで、少年の名前を紫水とさせていただきましたが、今回から、諸事情により、琥珀と変更点させていただきます。
有馬波瑠海の作品一覧
◯長編小説◯
【時雨の里】(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n5101gr/
◯短編小説◯
【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】
https://ncode.syosetu.com/n1223gs/
【家の中の猟犬】
https://ncode.syosetu.com/n1830gs/
私は、何も言えなかった。悪いのは人間。ここの神様達はずっとこの土地の人々を守っていてくれたのに、、、。
【冊間】
「よいか、人間。死ぬ覚悟は出来たか?」
冊間様が、私を再び恐ろしい顔で睨みうける。
【私】
「そ、そんな。ちょっと待ってください!!!」
【琥珀】
「冊間、やめろ!!!!」
琥珀が、私の前に出て、私をかばう。その時だった、どこからともなく一匹の鷹が現れ、血相を変えて、こちらへ飛んで来た。
【鷹】
「冊間様!琥珀様!大変でございます!!!」
【琥珀】
「どうした?何があった?」
【鷹】
「西の空より、この何百年か、見たことがないような、巨大な嵐がやって参ります。このままでは、この地は壊滅。ここに住まう生きとし生けるものものは、全て全滅してしまいます!!!!」
【冊間】
「なんだと!!?」
今までの冊間の様子が一変し、動揺を隠せないようだった。
【冊間】
「狼供!!今すぐに、この森の者全員を北の社へ、逃げるよう伝令を出せ!」
冊間は、半狂乱になりながら、言うが、琥珀は落ち着いた様子でい。
【琥珀】
「待て、冊間。嵐は一刻ほどで、来てしまう。嵐が来るまでに、全ての生きとし生けるものを北の社へ避難させる事は不可能だ。」
【冊間】
「えぇい。ならどうすると言うのだ!他に方法があるといのか!」
【琥珀】
「あぁ。、、、あるさ。七世。少し向こうへ行っててくれるか?」
琥珀は、優しい口調で、私に席をはずすように言ってきた。
【七世】
「わ、、、分かった、、、。」
私は、琥珀に促されるまま、神様の一団から離れた。
十分に七世が離れてから、琥珀は冊間に話しかける。
【琥珀】
「冊間。南の森に"天の宝玉"がある。大昔に先代が作ったとされる"地の宝玉"とついになる玉だ。"天の宝玉"を使えば確実に嵐を封じ込めることが出来よう。」
琥珀はきっぱりと言った。
【冊間】
「しかし、その"天の宝玉"は南の森に、人間作った'ほこら'に封印されている。あの'ほこら'には神は触れる事はおろか、近づく事も出来ぬ。どうやって、"ほこら"から、"天の宝玉"を取り出すというのだ?第一、宝玉を使った者は確かに、一時的に天地を揺るがす力を得る。その力は必ずや嵐を滅する事が出来るだろう。しかし、それは、己の命と引き換えだと言うことを忘れたのか?」
冊間はどこか焦っているようだった。この状況を打開する方法が見つからないのだろう。琥珀は冷静に話し続ける。
【琥珀】
「確かに、"天の宝玉"は、神は触れることができない。しかし、人間ならば触れることができる。七世に天の宝玉を取りに行かせ、ワタシがその宝玉を使って、嵐を止めよう。」
【冊間】
「お前、分かっているのか?死ぬのだぞ?」
【琥珀】
「あぁ。その代わり、七世を森から解放してやれ。そして、金輪際人間に手出しを魂するな。それが条件だ。」
琥珀はまっすぐに冊間を見つめて言った。冊間はしばらく考えていたようだったが言った。
【冊間】
「、、、、ふんっ。自らの命を捨てても、人間を守るか、、、。よかろう。我に誓って、その契約を守ろう。その代わり琥珀、何としてもこの森を守れ。」
驚いた。暴君で知られていた冊間か他の者の言うことを聞くことなど、無いに等しかったのだが、自分の誇りよりも、森のこれからのことを考えたということだろうか・・・。
【琥珀】
「良いのか・・・?」
冊間は、下を向き噛み締めるように言う。
【冊間】
「この森を守れるのなら、致し方あるまい。契約は絶対だ。必ず守ろう。」
【琥珀】
「かたじけない。」
琥珀は、冊間に深々と頭を下げたのだった。
読んでいただき、ありがとうございました!(。-人-。)
次回も、是非、ご覧ください!(。-人-。)(。-人-。)
有馬波瑠海の作品一覧
◯長編小説◯
【時雨の里】(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n5101gr/
◯短編小説◯
【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】
https://ncode.syosetu.com/n1223gs/
【家の中の猟犬】
https://ncode.syosetu.com/n1830gs/