森の主
こんにちわ!有馬波璃海ありまはるかです!
(。-人-。)(。-人-。)
この物語は、日本の万の神が住む森を舞台に、一人の少女が、森に住む不思議な少年と出会い、冒険し成長していく物語です。是非、ご覧ください
有馬波瑠海の作品一覧
◯長編小説◯
【時雨の里】(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n5101gr/
◯短編小説◯
【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】
https://ncode.syosetu.com/n1223gs/
【家の中の猟犬】
https://ncode.syosetu.com/n1830gs/
【琥珀】
「狼どもよ。冊間の命令で来たのか?さしずめ、崖の上でこの子を襲うように仕向けたのも、やつの仕業だな?」
すると、もう一頭の狼が、あゆみ出て先ほどの狼とはまるで違う優しげな声色で言う。
「琥珀様。どうかその人間をお渡しください。この森は神々が集う神聖な森。人間などが勝手に入ってきてはならない場所なのです。あなたがこの森に来るまでは、冊間様の命によってこの森に立ち入った人間は全て、殺して参りました。その人間も例外ではございません。」
【琥珀】
「ワタシが釈迦の命令でこの森に来たのは、冊間がこの森に立ち入った人間を次々に殺してしまっているのを止めるためだった。冊間が森に入った人間を殺すのが役目であるなら、それを止めるのが、ワタシの使命だ。そうだろう?」
すると、二番目に歩み出た狼が続ける。
「あんたが来てから300年。この森はあんたが張った結界によって人間はそうそうに立ち入れぬようになっていた。その結果ワシ等は人間を殺すこともなく幸せに暮らせていたのだ。だが、その人間はこの森に入ってしまった。その人間は死なねばならんのだ。」
しかし狼達は、冊間様に逆らったら、この森は終わりだ。従うしかあるまい。の一点張り。
すると、狼を掻き分けて、やって来る者がいた。
「もう、よい。下がれ。俺が、直々に話す。」
そこに、現れたのは一匹の大きく真っ黒な狐だった。恐ろしい表情をしたその一頭の狐は、私を今にも殺しそうな勢いで睨んでいた。
恐怖で、私は、その場に倒れこみそうになり、紫水は袖をぐっと引っ張った。
「我が名は、冊間。この森を納むる神なり。」
その狐は言った。
【冊間】
「この森は、俺が納める神聖な神の森。人間、お前みたいな汚らわしい人間が来てよい場所なのではないのだ。」
【七世】
「こ、ここは、神様が住んでる森なの?ご、ごめんなさい。そうだとは知らなかったの、、、。」
七世は、勇気を出して一歩前へ出て、頭を下げる。
【琥珀】
「冊間よ。静まれ。神が人を殺してなんとする。なぜ、そこまで人を恨む?」
【冊間】
「紫水。お前は、この地に来た時に誓いをたてたはずだ。俺はこの森の外にいる人間は殺さぬ。その代わりに、この森に入って来た人間は俺がこの手で葬ると。それで、お前はそれでよしとし、人間がこの森入って来られないよう結界を張ったのだろう?契約は絶対だ。守ってもらう。もし、契約を、破れば破った方が死ぬ。忘れたとは言わせまい。」
【琥珀】
「その結界を外したのは、お前だろう?冊間よ。」
【冊間】
「ふん。簡単に外せる結界を張っておくお前が悪いのだ。」
【琥珀】
「神にとっては、たやすく外せる決壊だったとしても、人間への公開は絶対だ。あれ以上強くすれば、結界に近づいた人間の体に害が出る。」
【七世】
「どうして、そんなに人を恨むの?」
「太古の昔、この土地に住む人間と、この森の神々は共に助け合いながら、共存して生きてきたんだ。しかし、あるとき人間は、はるか遠くの異国に住む人間から襲撃を受けてしまった。神々はこの土地に住む人間をかばっていたんだが、戦には参加することは無かった。
人間の戦に神が参戦することは、固く禁じられていたからだ。しかし、異国の人間の攻撃の手は止まず、この土地はどんどん焼かれていってしまった。そんな時だった、異国の大将がこの森の神の中で一番偉い神の命を差し出せば、この土地から手を引くと言ってきたんだ。
俺は、この森を納めていた主に使える者だった。何百年もの間、あの方を慕い、あの方の手や足となって、この森とこの土地に住む人間を守って来たのだ。それを、お前ら人間は!!!!!!!」
読んでいただき、ありがとうございました!(。-人-。)
次回も、是非、ご覧ください!(。-人-。)(。-人-。)
有馬波瑠海の作品一覧
◯長編小説◯
【時雨の里】(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n5101gr/
◯短編小説◯
【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】
https://ncode.syosetu.com/n1223gs/
【家の中の猟犬】
https://ncode.syosetu.com/n1830gs/