あなたは、人?
こんにちわ!有馬波璃海です!
(。-人-。)(。-人-。)
この物語は、日本の万の神が住む森を舞台に、一人の少女が、森に住む不思議な少年と出会い、冒険し成長していく物語です。是非、ご覧ください
同時連載【時雨の里】のお見逃しなく!
【時雨の里】
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どれくらいたっただろうか、不意に琥珀は私の肩を音が出ないように静かに叩いた。
【琥珀】
「・・・七世。起きて。囲まれてる。」
琥珀が耳元でささやいた。起きたばかりで、まだ、夢心地で何がなんだか分からない私の手を琥珀が掴む。
【琥珀】
「七世、ワタシが合図をしたら上流に向かって走るんだ。いくぞ、、、。」
ここになって、ようやく目を覚ました私は小さくうなずいた。
【琥珀】
「よし!今だ!!!!」
私達は、一目散に走る。起きたばかりで体はふらふらとしていたが、琥珀が引っぱってくれることでなんとか走る。すると、後ろから何かが追ってくるのが分かった。
アォオオオオオオン!!!
ウォオオオオオーン!!!
後ろを振り返ればそこには、暗闇に青白く光る巨大な狼の群れが迫って来ていた。
【七世】
「日本狼???うそっ!日本狼は絶滅したって、おばあちゃんが、、、それに、なんで、光って、、、。」
「うわぁーーーーー!!!」
私は石につまずいて、派手に転んでしまう。
【七世】
「こんな暗い中走るなんて無理だよ!」
すると琥珀は、右手を前に進む方向へとつきだして言う。
【琥珀】
「我、進む道を照らす灯火よ。今ここに現れ。我が身を守らん。」
琥珀は何か呪文のようなものを唱えた。
【七世】
「琥珀、何を言ってるの?えぇ!な、何、これ!!」
先を見れば、みるみるうちに、火の玉が現れ川に沿って点々と足元を照らす。
【琥珀】
「さぁ!逃げよう!」
琥珀は私の手をとり、走り出す。
【七世】
「こ、琥珀、、。あなたは、人だよね?」
琥珀は何も言わないまま、私の手をとって走る。私たちはそれから、火の玉の光をかりて一生懸命走ったが、狼の走る速度は凄まじくどんどん追いつかれて、とうとう囲まれてしまった。逃げ道を塞がれ、どうにもできずにいると、一匹の狼が、あゆみ出来て言った。
「琥珀。お前、分かってるだろうな。その人間をこっちに渡せ。さもなくば、、、。」
読んでいただき、ありがとうございました!
次回もご期待ください!(。-人-。)
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