【嵐を止める者】
こんにちわ!有馬波璃海ありまはるかです!
ただの趣味での投稿になります!(*´-`)
残り2話で完結です!
(。-人-。)(。-人-。)
この物語は、日本の万の神が住む森を舞台に、一人の少女が、森に住む不思議な少年と出会い、冒険し成長していく物語です。是非、ご覧ください
有馬波瑠海の作品一覧
◯長編小説◯
【時雨の里】(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n5101gr/
◯短編小説◯
【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】
https://ncode.syosetu.com/n1223gs/
【家の中の猟犬】
https://ncode.syosetu.com/n1830gs/
【琥珀】
「・・・七世。ワタシに"天の宝玉"を・・・渡して。じゃないと君もこの森も終わってしまう。ワタシはただ、はるか昔からやっている自分の役目を・・・完遂するだけだよ。そうずっと、長かった、ワタシの役目を・・・。だから、七世、その宝玉をワタシに・・・」
【七世】
「イヤーーーーーーーーーーーー!!!!」
私は大声を上げて泣き叫ぶ。
【七世】
「琥珀が死んじゃうなんて!嫌だ!絶対に!!!だって、私・・・。あなたのことが、好きだから・・・。千寿村の・・・巫琥珀・・・。私は、あなたのことが好き。」
【琥珀】
「どうして・・・それを?」
【七世】
「ずっと、前から知っていたの。でも、忘れていたの。あなたに会って、思い出した。おばあちゃんが話してくれたあなたの話を。ずっと一人で頑張っていたのは、あなた。よく、頑張ったね。守るはずの村の人々も、里が無くなっても、それでもあなたは人のために働いて・・・。子供の頃。すごいなって思ってた、憧れていた。友達がいなくて、お父さんもお母さんも家にずっといなくて、孤独に押し潰されそうな私をあなたは、救ってくれた。そう、あなたは、私のヒーローだった。」
【琥珀】
「七世・・・。」
【七世】
「ねぇ・・・教えて、琥珀。この嵐はどうしたら止められるの?今度は私が、あなたを助けたい・・・。」
【琥珀】
「・・・ありがとう。七世。そうか、ワタシのやっていることを、知ってくれている人が人間の世界にも、いたんだね・・・。」
【七世】
「うん。私だけじゃない。私のおばあちゃんだって、琥珀が、助けた人達だって、見んな琥珀のことを知ってるよ!」
【琥珀】
「そっかぁ・・・。だったら、なおさら・・・サボっちゃだめだね。」
【七世】
「えっ!?」
すると、突然目の前か光輝き、琥珀は白い竜へと変わる。そして、呆気にとられている私から、天の宝玉をとると、風と雷渦巻く曇天の空へと登っていく。
【琥珀】
「・・・七世。ありがとう。ワタシは、人間をやめてから、何百年も経つけれど、久しぶりに人間だった時のことを思い出せたよ。名前を呼んでくれて、ありがとう。七世。ワタシの役目は、人を守ること。最後の最期まで、それは変わらない。」
琥珀は、伝統宝玉と共に輝き始め、辺り一帯が白い光に包まれる。雲の間から現れた風神と雷神が、苦しげに顔を歪ませる。
【琥珀】
「さようなら、七世・・・。」
読んでくださり、ありがとうございました!
(。-人-。)(。-人-。)
有馬波瑠海の作品一覧
◯長編小説◯
【時雨の里】(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n5101gr/
◯短編小説◯
【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】
https://ncode.syosetu.com/n1223gs/
【家の中の猟犬】
https://ncode.syosetu.com/n1830gs/