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【七世と森の少年】  作者: 有馬波瑠海
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森で出会った不思議な少年

こんにちは!有馬波瑠海(ありまはるか)です!

(。-人-。)


 趣味での投稿てす!昔、書いていた小説を思い切って投稿してみようと思います。タイトルは、【七世と森の少年】です。温かい作品になるように頑張っていきますので、よろしくお願い致します。

(*´-`)


 また、現在長編連載【時雨の里】を連載中です。もしよろしければ、こちらもご覧くださいませ、、、。

(。-人-。)


【時雨の里】

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/1/



 この夏、私は、田舎のおばあちゃん家の裏の森で不思議な少年に出会った。


 今年の夏休み、私は母が入院し、父は海外出張という状況になってしまったので、田舎のおばあちゃん家に夏の間お世話になることになった。おばあちゃん家つは、田舎なため、お隣さんは3キロ離れた所にポツリとある一軒だけ。スーパーにも、片道1時間かけて行った町外れにこれまた一軒だけ。そんな状況なので、私は暇をもてあましていた。そんな、ある日、おばあちゃん家の裏に回ると小さなお(やしろ)がある。そして、最近気づいたのだけど、一本だけ森の奥へと続く獣道があった。私は好奇心から、その道に入って、森の奥まで探検することになった。そんなある日だった。いつものように、森へと入っていると、背後から大きなうなり声が聞こえた。


ガオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!


 振り向くとそこには、三メートルはあるかという、巨大な熊が前足を頭上高く振り上げて襲いかかろうとしているではないか。


「きゃあああああああー!!!!!」


 私は、慌てて走って逃げた。枝と枝を掻き分け、木と木の間をすり抜けながらどんどん森の奥へと進んでいった。すると、木と木の間から陽の光いっぱいに輝き目が眩む、無我夢中でその間をすり抜けると、そこは大きく切り立った崖の上だった。下には水しぶきをあげながら大きな川が流れている。もう、すぐ後ろには、熊が迫って来ている。もうダメだと死を覚悟した、その時だった。


 "息を思いっきり吸い込んで!"少年の声が聞こえた。声の聞こえた方を見ようとしたとき、何かが自分の腕を掴み川へと強引に引っ張る。


「うわぁーーーーー!!!!!」

バッシャーン。私は川へと落ちてしまった。


 川の流れにもみくちゃにされて、上も下も分からずもがいていると、何かがまたもや私の腕をとり、川岸へと引き上げた。


「大丈夫かい?」


 目を開けると、一人の少年が私の事を、心配そうに覗きこんでいた。その少年は、何故か綺麗な(はかま)を着ていて、わらじを()いていた。


七世(ななよ)

「大丈夫よ。あの、ありがとう。私、七世(ななよ)(ななよ)。あなたは?」

 

琥珀(こはく)

「ワタシは、琥珀(こはく)。君は、どうやって、この森の中へ来たんだい?」


七世(ななよ)

「どこって、言われても、、、。」


 場所なんて、おばあちゃん家の回りには、何も無く、田んぼや畑はばかりだで、これといっと、目印となるものなんて何も無かったのだ。

私は、大きな声をあげて泣き出してしまった。


七世(ななよ)

「えぇーん!えぇーん!!おばあちゃん家に帰れないよーお!!!帰りたいよー!!!おばあちゃーーーん!!!」


しかし、そんな私に琥珀は優しく言う。


琥珀(こはく)

「泣かないで、七世(ななよ)。ワタシが必ず君のおばあちゃんの所に帰してあげる。」


七世(ななよ)

「えっ、、、えぇっ?ほんとうに?」


琥珀(こはく)

「うん!約束するよ。」


 琥珀(こはく)は、優しく笑った。琥珀(こはく)は、私の肩に優しく触れる。その瞬間私の川に濡れてビショビショだった服が乾いてしまった。


七世(ななよ)

「す、すごーい!どうやって、やったのー??」


 私は琥珀(こはく)に聞くが、琥珀(こはく)は笑ってばかりで、何も答えようとはしなかった。私たちはひとまず川の上流に向かって歩くことにした。


琥珀(こはく)

「とにかく、ワタシ達は上流から流されて来たんだから、上流に向かって歩いて熊に襲われた崖まで戻ろう。」


【夜空】

「うん。分かった。」


 どれくらい歩いただろうか。とても長い時間歩いたように思う。辺りはすっかり暗くなり、何も見えなくなってしまった。


琥珀(こはく)

「今日はここで、野宿しよう。これ以上歩くのは危険だ。」


七世(ななよ)

「こ、こんなところで!?怖いよ!!」


琥珀(こはく)

「大丈夫だよ。僕が回りを見張ってるから。君は寝てて!明日の朝早く崖を目指そう!」



私は、その後疲れもたまっていたせいか、琥珀(こはく)が作ってくれた焚き火の側でうとうとしてしまう。この少年は、どうしてこんなにも優しいのか、、、。なぜ、こんな森に一人でいるのか。だうしてなんだろう、、、。おばあちゃん、ごめんね。私、今日、家に帰れなくなっちゃった。ごめん、、、、。

読んでくださり、ありがとうございました!

(*´-`)


 この作品は、二年くらい書いた物なので、自分で今回読みながら、なんだか懐かしい気持ちになりました。(。-人-。)




現在長編小説【時雨の里】連載中です。もしよろしければ、こちらも合わせてご覧くださいませ!(。-人-。)


【時雨の里】

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/1/

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