プロローグ 前世の記憶
初心者中の初心者です
よければアドバイスや誤字脱字の指摘などあれば幸いです
私には前世の記憶がある、前世のことについて思い出したのもつい最近のことなのだが、私が前世で生きていた世界は今いる世界よりずっと発展していたように思える。
まず移動に生き物なんて使ってなかった、電気で動く箱のような「デンシャ」という乗り物や、油で車輪を回して走る「ジドウシャ」なるもが当たり前に存在していたし、前の世界では馬や牛を引き連れて歩いた経験さえなかったような気がする。
まぁなんで前世の記憶が戻ったかっていうと、この前家族で旅行をしていたとき、ふらっと立ち寄った英雄資料館なる施設で、その英雄の伝記や資料などをチラッと流し読みしていたとき、謎の既視感を覚えたことだ。
その英雄とやらは大体百年くらい前この世界全てを我が物にしようとしていた魔王デスなんちゃら(歴史は苦手だ)を倒した大英雄だ。
その英雄はどの魔術師よりも強い魔力を持っていたらしいし、どの剣士よりも優れた剣術を持ち、どの格闘家よりも強い力を持っていたらしい(イメージダウン
に繋がるのか、多くの女を連れていたことにはあまり語られていない)
そして何よりこの英雄は別の世界からやってきたというのだ、生前この英雄が語った別の世界の事について資料館では事細かに記されていた。
初め、資料館で見た時は気のせいだと思った、しかしそのことが脳から離れず、考えれば考えるほど私が前世で暮らしていた記憶やその時見たであろう情景が思い出された。 今では前世で私を産んだ両親の顔、共に様々なことを学んだ同級生の友、その時の私の趣味、好きだった食べ物、初恋の人…このように事細かなことでも鮮明に思い出すことができる。
まぁ私の前世の話はこれくらいでいいだろう、これが全部私の思い込みなら私は完全に気狂い野郎だが、あの英雄も私と同じような記憶があったのだ、
きっと、そう
私はあの英雄と同じ世界にいた