11. 授業前の準備
お久しぶりです。
宿題が多くて更新がちょっと遅れました。
どういうわけで、今日は二回更新しました^^
前回(10. 六使)はちょっと混乱するシーンが多くて、一部の会話内容を変えました。メインストーリーは基本的に同じですが、興味のある方はぜひ。
それでは、佐柚でした。
「それでは、また明日。」
六使のミーテイングが終わった後、私は部屋に戻って、翌日まで寝た。
お姫様によると、今日は多分、正式のミーテイングルームが使えるって。
私、こんな役職受けちゃって、本当にいいかな……?
そういえば、六使のこと、まださくらちゃんに話してないんだ……
あ、考えているうちに、教室まで着いた。
「アヤメちゃん!おはよう!」これは……さくらちゃんの声!
振り返って見ると、さくらちゃんが本当にいた。
「おはよう、さくらちゃん。」
「って、まずは褒めてくださいよ!」
……褒める?
私は真面目にさくらちゃんのこと、頭から足まで見たけど、昨日とあんなに変わってない気がする……
「ここだよ、ここ!」さくらちゃん、口を指差している……あ!
翻訳の飴は1日効果しかないのに、私、さくらちゃんと話してる……!
「すごい!心語、上手く使えているね!」
「すごいでしょう〜!もっと褒めて!」
「本当にすごいよ。」心語って、こんなに簡単に学べだっけ……?
その後も、私たちは先生が来るまで話し続けていた。
「静かにしなさい。授業始まりますよ。」ローガン先生は優しいく言った。
「……」クラスは急に静かになった。
「あ。その前に、アヤメさんとエリサさん。」
え、え!!
「ちょっと来てください。」
「はい、ローガン先生。」
「は、はい!」
私とお姫様は、先生のところまで走った。
「えーと、学院長から貰ったバッジ、取り出してください。」
バッジってことは、昨日作った髪留めだよね……?
私は髪から取ったけど、お姫様は丁寧に制服のネクタイから取り外した。
「かぎ。」え、え……?
ローガン先生はそれぞれのバッジ(私は髪留めだけど)軽くに触れた。
「六使のミーテイングルームに入れる為の魔法、かけたよ。」
な、なんかすごい!
「5時にこの一年の階段に帰れば、部屋に入れるよ。よろしく。」
何を言ってるのか、全然わからない……
ミーテイングルームは部屋じゃないってこと?
「はい、ローガン先生。」お姫様はわかるの??
「アヤメさんも大丈夫?」
よ、呼ばれてる!
「あ、はい!ありがとうございました!」何なのか、後で聞いてみようかな……
「エリサさんは帰っていいよ。」
「では、失礼いたします。」私が残るってこと……?
「アヤメさん。授業が終わったあと、こっちまで来てください。手を貸して欲しいことがあります。」
「は、はい!」なんで私……?「えーと、私だけですか?エリサ様は……?」
「エリサさんは別のクラスだからお手伝いできないのです。アヤメさん、問題がないようなら君も席に帰っていいよ。」
「……はい。」
私はその後、席へ戻った。
「アヤメちゃん?何で先生に呼ばれたの??悪い事しちゃったの?!」
さくらちゃん、気になるんだ……なんか嬉しい。
私は六使とミーテイングルームについての事、全部話した。
「良かったじゃない!なんかすごいし!」褒めてくれた……本当に嬉しい。
「アヤメちゃんの顔、どっかで見たことあるなぁって思ったけど、入学式で学院長が見せてくれた六人の中の一人なんだ!」
さ、さくらちゃん、気ついてなかったんだ……
「授業のスケジュールはまだ決まってないので、皆さんには属性でクラスを分けて、授業を始めます。」
属性でクラスを分ける……?
「多分皆さんにはもう分かると思いますが、説明させてください。」
説明があるんだ……良かった。
「水、火、木、光、闇、無、この六の属性が霊界にあるってことは、分かるよね。妖精は生まれの時から属性が特定されてるけど、人間はテストでどんな属性が向いてるのか、確認できます。」
「一年生全員をこの属性に分けて、魔法の授業を始めるってこと。」
なるほど……!
「人間の皆さんは手帳を見てください。そこで君たちの属性が載ってるはず。」
えーと、表紙に「木」が書いてあるね。
「ねえねえ、アヤメちゃんは何の属性?私は水だよ!」
「木だよ。」
「へえ〜違うクラスってことか……まあいいや、授業が終わった後、食堂で集合ね!」
「……うん!」その前は、授業か。なにか嫌な予感がする……
「属性別の教室の位置はもう学院案内の時に教えてるから、ここでは教えないね。では、解散。」
……よし、今は授業のことを気にせず、ローガン先生のお手伝いを集中するんだ……!
「またね、アヤメちゃん〜!」
「またね。」