君に会いたい傘。
僕の名前は 『大友 智樹』25歳で、食品関係の仕事をしている。
僕は、雨が降ると、、、?
何時もは駅まで、自転車で行くのだけど、、、。
雨の日だけ、バスに乗って最寄の駅まで向かうんだ、、、!!!
そうするとね、、、?
必ずといっていいほど、彼女に会うことが出来るんだよ。
不思議だけど、僕は彼女に恋をしている!
君は、僕が乗った次のバス停から乗車してくる。
君の少し、雨に濡れた髪がなんだか、色っぽくて、、、。
僕はそんな君を見て、ドキッとするんだよ!
君とは、、、?
別に話しかける訳でもなく、ただ同じバスに乗っているだけ、、、。
だからね、、、?
僕は、君のことを何も知らないんだ、、、!
名前も、何処に住んでいるかも、年齢も、、、何も知らない!
ただ知っているとすれば、、、?
僕の傘と君の傘は色違いのお揃いの傘だという事だけ、、、!
だからなのかな、、、?
僕は、雨の日にだけ君と会える、、、!
ひょっとしたらね、、、?
僕の傘と君の傘は、、、元々1つのものかもしれないね!
だから、僕は君に会えるんだと思うんだ、、、!
▼
駅に着くと、、、?
君は僕と反対側のホームで電車を待っている...。
携帯を見ながら、何か? 大切な書類を見ながら、君は電車を待っている!
そんな君が僕は素敵に思えて、、、。
僕は、君と反対側のホームで君にバレないようにそっと見ている。
行きのバスだけ、僕は君に会えるんだ、、、!
帰りは、雨が降っていても僕はバス停でバスを待ち家に帰る...。
帰りのバスには、君はいない、、、!!!
仕事が終わる時間が違うからなんだろうな、、、。
だけど、、、。
僕は、雨が降る日のバスを楽しみに待つようになった、、、!
毎日毎日、同じ事の繰り返しで! 何か変わった事がある訳でもないし、、、!
仕事に追われるばかりで、まさか、、、!?
僕みたいな男が、君みたいな綺麗な女性に恋をするなんて、、、!!!
想っても見なかったよ!
これもそれも! 全部、僕の傘のおかげだな、、、!
僕と君を出逢わせてくれたのは、僕の傘のおかげ。
僕の傘との出会いは、小さな傘屋さんで出会ったんだよね、、、!
僕は新しい傘が欲しくって、そのお店を見つけるなり勝手に足がそのお店の
方へ向いて歩いていった...。
お店の中に入ると、、、?
いろんな傘があったのだけど、、、?
僕はキミを見つけて【一目惚れ】して買ったんだよ、、、!
あの時の僕は、キミを見て! 【この傘だ! 直ぐに買おう!】
・・・そう思ったんだ!
でも、もう1つ僕と同じ色違いの傘があった、、、!
僕の傘はオレンジ色で、もう1つの傘は、、、? 【黄色】だった!
たった二つだけ同じ傘があったのを僕は覚えているよ。
そして、君が持っていた傘は、僕と同じ色違いの傘だった、、、!
色も黄色だしね!
僕はこれは! 【運命】なのかなって思ったんだよ!
思い切って、君に何度も何度も話しかけようと思ったのだけど、、、?
どうしても出来なかった、、、!
ただ雨の日に、同じバスに乗っているだけの男が君に突然、話しかけたら?
怖いんじゃないかと思って、、、!
でも、僕はもっと君と近づきたい!
距離を縮めたい!
どうしたら、、、?
いいんだろう......。
*
また雨の日、僕はバスで駅に向かう。
その日も、いつもと一緒だと思っていた、、、!
でも、君は急いでいたのか、、、?
バスに傘を忘れていって、僕が君の傘を持って君に渡しに行こうとしたら、、、?
『あぁ、私の傘!』
『・・・バスに忘れていたので、貴女に渡そうと思って、、、。』
『ありがとうございます! いつも雨の日は、私と同じバスに乗っていますよね!』
『・・・あぁ、はい! 雨の日は、貴女に会えるから、、、!』
『あぁ! 私の傘と色違いの傘なんですね? どこで買ったんですか?』
『○○の近くにある! 傘屋さんで一目惚れして買いました!』
『えぇ!? 私も同じ傘屋さんで買いました! だから同じ傘なんですね!』
『・・・あぁ、そうみたいですね!』
『良かった! 私もお気に入りの傘なんですよ~!』
『ひょっとしたら、、、? 僕たちの傘がお互いを引き合わせてくれたの
もしれませんね、、、!』
『そうかもしれませんね! じゃ、私急いでるので! また雨の日に、、、。』
『はい! 雨の日に会いましょう!』
『じゃあ!』
『また!』
▽
僕と君は、お互いの傘のおかげで、仲良くなれたみたいだ、、、!
【ありがとう、僕の傘! キミのおかげで彼女と少し距離を縮める事が
できたよ! 全部、キミのおかげだね!】
最後までお読みいただきありがとうございます。